かつてIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のトップカテゴリーマシンだったDPiカーの流れを汲んだLMDh(ル・マン・デイトナ・h)マシンがル・マンに参戦する様子は、まるで映画『フォード vs フェラーリ』のようだなと感じました。
そう思えた理由は、4月26日より発売中のautosport本誌6月号(No.1596)の特集『24 Hours of Le Mans 2024 Preview』にあります。
“P’s Turn” ──先行上映された『ポルシェ vs プジョー』“TRAILER”──という企画のタイトルにもあるとおり、今季のWEC世界耐久選手権の開幕戦カタールではポルシェとプジョーが上位争いを展開し、ポルシェ勢が表彰台を独占。続く第2戦イモラではフェラーリ勢が予選から速さを発揮し、決勝ではトヨタが今シーズン初優勝を飾ったものの、昨シーズンのLMDh勢が0勝7敗を喫した勢力図が今年は一転しているかもしれないと感じました。中でも、躍進を遂げたポルシェ963はIMSAとWECの同時参戦しているメリットを活かすことでマシンの熟成が進んでいるのではないか、と解説していただきました。