5月10日、2024年MotoGP第5戦フランスGP MotoGPクラス 初日のセッションがル・マン-ブガッティ・サーキットで行われた。プラクティスでは、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は22番手で終えている。
中上は、前戦の第4戦スペインGPではフロントのフィーリング不足に悩まされていた。しかし、中上自身が得意としているヘレスということもあり、今季2度目のポイント獲得を果たした。さらにその週明けに実施されたヘレス公式テストでは、プロトタイプのRC213Vもライドし、少しずつマシン向上に努めているが、大きな進化はなかったようだ。
迎えた第5戦フランスGP、初日のフリー走行1回目ではソフト/ミディアムタイヤの1セットのみを使用。序盤から1分32秒台に入れていたが、中盤以降はトラックリミットでのタイム抹消もあり、タイムを短縮できていない状況が続いた。しかし、ラストアタックで自己ベストを1分32秒585に更新して19番手で終えた。
午後のプラクティスではフロント、リヤともにミディアムタイヤでアタックを開始。早々に自己ベストを1分32秒577に更新すると、その後も1分32秒台でラップを刻んでいく。ところが、午後のプラクティスでは全体のタイムが上昇したこともあり、中上も中盤に1分32秒131まで縮めたが、22番手と最下位に終わってしまった。
初日はトップから1.743秒の差が出てしまったが、2日目の予選ではさらにタイムを縮め、スプリントではポジションアップを狙っていく。
■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(プラクティス:22番手)
「今日は厳しい一日でした。今日はグリップ不足で苦戦しており、バイクに乗りながら自信をもつのが難しかったです。いくつかのアイデアを試しながら、変更と改善を加えて作業を進めていきたいと思います」
「昨年の大会でもリヤのスピニングに苦しみましたが、今年は昨年以上に厳しい状況でした。加えて、コーナーの進入でも接地感が弱く、思いきりのいい走りができませんでした。明日のフリー走行、予選、スプリントで改善策を見つけタイムを短縮し、ポジションを上げたいです」