押井守が原案・脚本・監督、天野喜孝が原案・アートディレクションを担当したOVA「天使のたまご」。同作が2025年に40周年を迎えることを記念し、4Kリマスター版が制作される。
【大きな画像をもっと見る】「天使のたまご」は押井にとって初のオリジナル作品。1985年にOVAとして発表されると同時に、期間限定で劇場上映もされた。限りなくモノトーンに近い色遣い、ごくわずかのセリフや異例の長回し、一般的なアニメーションの約3分の1という少ないカット数が特徴だ。
物語に登場するのは、水没した都市でたまごを抱き続ける少女。彼女はそれが、天使のたまごであると信じていた。ある日少女は、巨大な銃を抱え、夢で見た“鳥”を探しているという少年に出会う。2人の間にはほのかな共感が芽生えたかのように見えたが、ある晩、少年は少女のたまごを砕いてしまい……。目下、押井監修のもと4Kリマスター化の作業が進められている。
■ アニメ「天使のたまご」
□ スタッフ
製作:徳間康快
企画:山下辰巳、尾形英夫
原案:押井守、天野喜孝(アニメージュ文庫「天使のたまご」より)
プロデューサー:三浦光紀、和田豊、小林正夫、長谷川洋
監督・脚本:押井守
アートディレクション:天野喜孝
美術監督・レイアウト監修:小林七郎
作画監督:名倉靖博
作曲:菅野由弘
音楽監督:菅野由弘
音響監督:斯波重治
撮影監督:杉村重郎
編集:森田清次
□ キャスト
少年:根津甚八
少女:兵藤まこ
(c)押井守・天野喜孝・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ