「私は不倫経験者です。相手既婚、未婚、どちらも経験しました」と語るのは、兵庫県の40代後半の女性だ。これまで経験してきた不倫について赤裸々にこう明かす。
「私が言われて『えっ?!』と思った彼の言葉がありました。嫁に捨てられたら拾ってな。まぁ、都合のいい言葉でした。さみしい、甘えたい。そんな感じで寄ってくるんでしょうね……(笑)」
都合よくお互いを利用し、さみしさを埋め合うことが不倫の本質なのかもしれない。(文:福岡ちはや)
「不倫相手は良い人だけど、いろいろ優しかったり、尽くしてくれるのも最初だけ」
女性いわく、既婚男性は自分の妻について「昼まで寝てる、家事しない、食事・お弁当もまともに作らない、暴言吐かれる、お金の使い方が気に入らない」などと愚痴を吐くばかりで、良いところは決して言わないという。それは、半分は本心かもしれないが、半分は不倫相手への配慮からくるものかもしれない。女性は、
「結局、帰るのは奥様のいる家。いろいろ尽くしてもらいましたが、私は勝てないっていつも思ってます」
と本音をこぼす。また、不倫相手は「とても良い人」だが、それでも「いろいろ優しかったり、尽くしてくれるのも最初だけ」だそうだ。
「徐々に友達みたいな感じに。今はお互い不倫ですが、私自身は友達だと思いながら出かけたり食事したりしてます。身体の関係は年に数回。でも『友達でいようよ』と言っても『それは嫌だ!』と。なんなんでしょうね?」
おそらく最初のうちは心が満たされる感じがしたのだろう。しかし、それも長続きせず、ズルズルと中途半端な関係が続いているようだ。
「不倫しても何も残らないんだなぁ。私は1人だなぁって気づきました」
女性は未婚の幼馴染とも不倫したことがあるという。彼はたった10分女性と会うために2時間も4時間もかけて来てくれたため、女性も本気になり、離婚・再婚に向けて2人で貯金までしていたそうだ。しかし、そんな未婚の彼との不倫関係もやがて終わりを迎えた。
「なかなか私のほうが離婚に賛成してもらえず、時間だけが過ぎていきました。そんなこんなで2年経ったくらいに(彼の行動が)怪しいなと思ったときに、(彼は)ほかの女性と出かけたり、電話やLINEなどしてました。理由は私にあるなぁと思い、電話番号などもすべて変えて黙って音信不通にしました。未婚の彼には、きっと子持ちの私よりほかの人とのほうが幸せになれるかなぁと思い。彼にはかわいそうなことをしたと思いましたが、何年か後に、彼の先輩に(彼が)結婚 したと聞きました。ショックというよりは安心した、のほうが大きかったです」
ただ、彼の結婚から約10年が経った今でも2人は友達関係にあり、彼にいたってはいまだに女性に「好き」と言ってくるそうだ。しかし、女性は「お互いの家庭を壊す気もありません。彼がせっかく手に入れた幸せを見守っていきたいと思います」と一歩引いている様子。女性は自身の不倫経験を振り返り、
「1つ言えるのは、不倫しても何も残らないんだなぁ。ふと考えたときに、相手には奥さんや子どもがいて。(中略)不仲な私夫婦。私は1人だなぁって気づきました。今はかわいい娘のために楽しく一生懸命です」
と綴った。結局、不倫はパートナーへの裏切り行為になるだけでなく、自分にとっても虚しい関係にしかならないのかもしれない。
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