理不尽な思いを強いられている派遣社員たち。神奈川県に住む60代前半女性(年収200万円)もその一人で、
「2年間派遣社員として務めた会社から当日解雇されたのに、派遣会社は企業の言いなりで何もしてくれなかった」
と嘆く。(文:真鍋リイサ)
8か月後に「特別オファー」。解雇された会社を紹介される
「システム移行でてんやわんやしていた時に利用するだけ利用して落ち着いたら、『あなたは当社に相応しい人材ではない』という理由で解雇……」
人員不足を補う形で雇われたのだろうか。そうだとしても当日解雇はあってはならないだろう。当日解雇するなら解雇予告手当てを支払わなければならないはず。女性は正当に抗議しようと試みたが、
「その会社にはまだ他に派遣社員の人がいたので、『波風立てないでください』と派遣会社担当に言われて泣き寝入りするしかなかった。また、さらに派遣会社は社内での混乱を避けるために私の自己都合退職処理していた」
派遣会社はその会社と取引を続けるために、女性が事を大きくすることを止めただけでなく、解雇ではなく自己都合退職にしていたというのだ。しかも後日、さらに信じられないことが起きた。
「その8か月後に『特別オファー』とか言って、その解雇された会社を紹介された」
この会社は「3大派遣会社と言われている大手の派遣会社」であるそう。派遣社員が増加するなか、理不尽な思いをしている人がほかにも大勢いると思うと心が痛む。
キャリコネニュースでは引き続きアンケート「派遣社員の不満」を実施しています。回答ページ https://questant.jp/q/YMZ9NN90