夜の道路で不思議なものを見た、という人は多い。この世ならざるものなのか、それともただの見間違いなのか……。50代前半の男性は、15~16歳の頃、バイクに乗って「夜に友達の家に」向かおうとしていたときに起きた不思議な体験を綴った。(文:長田コウ)
「神社のあるカーブに差し掛かると白い犬が道路に出てきたのです。犬は道路の真ん中まで来た所でコチラを見てスっと消えました」
「今でも頭から消えませんね」
友達に「犬の幽霊を見た」ことを話すと、「あのカーブだろ」と驚く様子もなく言われたそう。「バイクに乗っている人に見えるみたいでした」と書いているように、それは犬の幽霊として一部の人に知られた存在だったようだ。
「犬の顔がニコッとしていて人懐っこかったんだろうな~と一目で分かる位に優しい顔していました。今でも頭から消えませんね」
と振り返った。この出来事からしばらくして、男性はバイクで事故を起こしたという。半年後に病院に行くと「脳の毛細血管が切れていた」らしく、医師から「あと少し病院に来るのが遅かったら危なかった」と言われるほどギリギリの状態だったそう。この奇跡に対し、男性はこう推測した。
「ワンチャンが何かを知らせてくれていたのだと思いました。怖さなどなくボワ~と目に映っていましたね」
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