世の中には、マウントをとることを生きがいにしている人がいる。大阪府の30代前半の女性(医療・福祉・介護/年収400万円)は29歳のとき、そんな友人Aと絶縁した。Aは大学時代からの友人で、当時から性格に難があったようだ。というのは……
「Aは学生の頃から承認欲求が高い上にお金にがめつく、財布を忘れたフリをして誰かに奢ってもらうけど絶対にお金は返さないし、お返しに奢りもしない」
ほかにもAの卑しさがわかるエピソードを次のように明かした。ある友人が彼氏と別れたばかりのときのこと。彼氏からのプレゼントのアクセサリーや財布、腕時計を捨てようとすると、Aは「いらないなら頂戴!」と言い、すべてもらうこともあったそう。
そんなAに女性は疑問を抱きながらも、サークルが同じだったため付き合いを続けていたが、ついに絶縁を決意する出来事が起こる。社会人になり女性とAの共通の友人が結婚することになり……
「なんと…旦那くん1人で〇〇万円稼いでま~す!」
結婚する友人から、女性とAは結婚式のスピーチを頼まれた。結婚式の前日に女性はAを自宅に招き、打ち合わせをすることに。するとAはなぜか、「主人も連れてってもいい?」と聞いてきた。Aの夫は、女性の大学時代の後輩だったため、了承したという。
打ち合わせの日、Aとその夫を車で迎えにいくと、家に着くや否や「あの車って◯◯(女性)の?それとも家庭の?」「わざわざ別の駐車場契約してるの?いくら?」「ここの家賃っていくら?」と質問の嵐だった。
女性は、この車は自分のもので夫は別の車があること、月極駐車場の料金と家賃も素直に教えた。するとAの反応は「ふぅ~ん」と素っ気なく、「一体何が知りたかったのか」と疑問に思った女性。このあと理由が判明する。
スピーチを二人で考えていると、Aの夫がトイレに行った。ところが20分経っても、トイレから出てこなかった。女性はAに「旦那さん大丈夫?お腹痛いのかな?お薬あるよ」と伝えると、Aはこう言った。
「あ~大丈夫、大丈夫。あいつ、いつもそうなんだ。トイレいくと中で携帯いじるから30分から1時間は出てこないんだ」
この返答に女性は「もうその時点でびっくり&ドン引き」したという。自宅のトイレならまだしも、他人の家のトイレでそれはどうなのか。結局、Aの夫は40分くらいトイレにこもっていたそう。ようやく出てきたら、開口一番に「仕事がしたいのでネット回線借りてもいいですか?」と依頼してきた。
ネット回線を貸して数分後。Aは「ねぇねぇ、◯◯(女性)と旦那さんの給料っていくらぐらい?食費いくらぐらいかけてる?」と聞いてきた。それはまるで「タイミングを見計らったよう」だったといい、やりとりを回想する女性。
給料や食費を「隠すことでもない」と思い正直に答えると、Aは夫に向かって「ねぇねぇ、A旦那くんのお給料っていくらだっけ?」と問いかけた。するとAの夫は「えーと、待ってパソコンで確認できるから…はい、出たよ」とAにパソコンを見せた。
「Aは『えーーーっ!!!すごい!!!こんなに貰ってるの?!』と…。ここで鈍感な私もさすがに気づきました。こいつらは私に給料を自慢したかった、マウントを取りたかっただけなのだと! おそらくですが、自宅に招いたときの質問攻めの割に素っ気なかった返事はマウントを取れなかったから」
この「茶番」を目の前で見せられてシラケたという女性は、Aやその夫に「お給料いくら?」なんて聞くことはなかった。しかしAは「ねぇねぇ!気にならない?気にならない?!」としつこく、聞いて欲しくてたまらない様子だったため、女性が聞いてあげるとAは、
「『なんと…旦那くん1人で〇〇万円稼いでま~す!』と満面の笑みで教えてくれました」
興味がなかった女性は「へー。そうなんだ」と棒読みで返事したら、Aはふてくされた様子だったという。そして迎えた結婚式当日、新婦に対してもマウントをとろうとするAを見た女性は、ついに絶縁を決めたのだった。【後編】へ続く。
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