isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2024年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週の星座占いを全文読みたい方はこちらをタップ 今週のおひつじ座の運勢illustration by ニシイズミユカ
味わいの追求
今週のおひつじ座は、<もっと欲しい>と身体が欲するような生きがいを掘り起こしていこうとするような星回り。
ヴァルター・ベンヤミンは20世紀前半屈指のドイツの大批評家でしたが、ナチスから逃れる中で追い詰められ、山中で服毒自殺したという死にざまのため、どうしても悲劇的なイメージつきまとう一方で、もともと多趣味で、食べ物にも目がない通人でした。
彼が自身の人生をいろどる数々の美しい思い出をつづったエッセーのなかに、モスクワに滞在した際に口にしたボルシチをめぐる散文詩のような一篇があります。
あなたもまた、自分の内臓をつかんで離さないものをこそ、改めて真摯に追求していくべし。
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不穏なリズム
今週のおうし座は、新しい風に誘われ、どこか見知らぬところへ連れ去られていくような星回り。
『大いなる新樹のどこか騒ぎをり』(高浜虚子)という句のごとし。自分でもよく把握しきれていない変動が現実に起きつつあることに戸惑いつつも、それをどこかで楽しんでしまっている節がある。
わが身のどこかに、なにやら透明な芽がはえて、それがいつの間にか無視できない程に、いつの間にか古びてしまっていた<わたし>を見なれない何かへと書き換えてしまうのではないかという予感が、ひしひしと襲ってきているのかも知れません。
あなたもまた、自分を書き換えてしまうような揺れや騒ぎに反応しやすくなるだけでなく、おのずとリズムを合わせていくことになるでしょう。
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無用の用
今週のふたご座は、有意義な無意味をポーンと日常に放っていくような星回り。
日本の近代戯曲の父と呼ばれる岸田國士が、1925年に発表した『紙風船』という作品では、ある結婚一年後の平凡な夫婦が、ありふれた日曜日を過ごしている光景を描いている。
特に予定もなく、さりとて二人でしたいことも思い浮かばないふたりは退屈をこじらせていくのだが、それは夫婦のかわす他愛もない会話の応酬を通じて、これ以上ないほど端的に表されている。
あなたもまた、そんな「ありふれた日曜日」を満喫するつもりで過ごしてみるといいだろう。
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その時に備えて
今週のかに座は、やり残してきたことを、今こそ成し遂げんと動いていこうとするような星回り。
『老兵が草笛捨てて歩き出す』(竹岡一郎)という句のごとし。
戦士と老人はほんらい矛盾する元型的イメージだが、ここではそれがあえてかたまたまか、渾然一体になったまま置かれ、さらに草笛という少年性を得て、どこかへ立ち去っていく。どこで何をするにせよ、そこで老兵は、きっと自分がやり残したことをするはずだ。
あなたもまた、そんな「老兵」に自分がなったつもりで過ごしてみるべし。
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後ろ向きに跳んでいけ
今週のしし座は、人生のテンプレから外れていくだけの強い衝動に突き動かされていくような星回り。
古代文学を専門とする西郷信綱は、修験道の開祖である役小角(えんのおづぬ)に典型される、たまたまではなくみずからの意思で共同体を捨て山=異界に「亡命」していった修行者たちに由来する、子どもとして死に大人として再生していく通過儀礼の役割について述べています。
役小角は山中の洞窟に居たとされますが、西郷はそれも比喩的には母の胎であり、隔離の生活を典型化したものであると解釈した上で、共同体が内部で硬直していくのを防ぐために不可欠な新陳代謝を促す宗教的な原理の象徴として役小角を捉えたのです。
あなたもまた、そうした「否定的な一つの飛躍の成就」ということを、なんらかの形で遂げていきやすいでしょう。
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退行の時代を生きる
今週のおとめ座は、ふとありきたりな現実を否定するような心理が芽生えていくような星回り。
『遠足をしてゐて遠足をしたくなる』(平井照敏)という句のごとし。
すでにある行為のさ中にいるにも関わらず、その行為とは別の仕方へと魅かれり、連れ去られたくなってしまう訳ですが、なんとなく、現代はこれを恋愛や結婚でやってしまう人が随分増えたという印象がある。
あなたもまた、日常的な現実では決して解消され得ないような思いに、不意に憑かれていきやすいはず。
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図と地の結び
今週のてんびん座は、この世を死者との絶えざる駆け引きの場として引き受け直していこうとするような星回り。
神道の世界において、やはり近代的合理主義が疑問視されて以降、見直されるようになった人物に国学者の平田篤胤(あつたね)がいました。
来世、すなわち死者の行く場所は、地下深くの「黄泉」やはるか遠方の「極楽浄土」などではなく、むしろ生者にきわめて身近なところにあるのだと考えた訳です。
あなたもまた、みずからの関わりを規定する世界観に、いかに近代的合理主義とは異なるアイデアや発想を取り入れていけるか、ということがテーマになっていきそうです。
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これしかない
今週のさそり座は、「ここまで行ければ文句なし」と言えるような到達点を確かめていこうとするような星回り。
『鷹の巣や太虚に澄める日一つ』(橋本鶏二)という句のごとし。
作者は俳人として修練に修練を重ねてきた長い年月をへて、掲句のような大楼閣をみずからの言葉で作り上げるだけの基礎を堅固にした上で、自身がそこでどうにか踏ん張れるだけの生きた文脈を得て、やっとものにできた句であるように思われます。
あなたもまた、そうした自分なりの「一人前」や「到達点」の基準を、ここで改めて設けてみるといいかも知れません。
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運命のスイングバイ
今週のいて座は、「立ち止まってはいけない」と自分にそっと語りかけていくような星回り。
フランス革命を大きく後押しした政治哲学者であるジャン=ジャック・ルソーは、晩年に著した『孤独な散歩者の夢想』の中で、「わたしが集中できるのは歩いている時だけだ。立ち止まると考えは止まる。わたしの精神は足がともなう時だけ働くようだ」(今野一雄訳)と書いていました。
これは文字通り日ごろの生活習慣として受け取ることもできると同時に、幼少期から出奔と放浪を余儀なくされ、移動し続けることを半ば運命づけられていたかのようなルソー自身の人生の軌跡を比喩的に言い表したものとして受け取ることもできます。
あなたもまた、誰にも邪魔されずものを考え続けていくだけの精神を担保するだけの運動習慣を、改めて確保していくべし。
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倦怠でも依存でもなく
今週のやぎ座は、自身の血と汗とを果敢に何か誰かへ捧げていこうとするような星回り。
『ビール苦く葡萄酒渋し薔薇の花』(正岡子規)という句のごとし。作者の子規(1867~1902)は大変に酒に弱かったようで、学生時代から酒を飲んだ翌日に受けた数学の試験で14点を取っても、懲りずに「神保町の洋酒屋」へよく通っていたそう。
子規は当時西洋から入ってきたばかりの美学や心理学、油絵などの思想や文化などの上澄みだけを取り入れただけでなく、それらを古代から支えてきた西洋の命の水を、文字通り自身の進退をかけて血肉化させてきたのです。
あなたもまた、子規先生にならって西洋酒で命の洗濯にいそしんでみるのも悪くないでしょう。
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流動化をはかる
今週のみずがめ座は、ひとつの癒しのわざとして野生の回復をはかっていこうとするような星回り。
キリスト教思想研究で知られる柳澤田実は「イエスの<接近=ディスポジション>」という論文の中で、「イエスの活動の核心はその恒常的な運動性や移動性にこそあるのだ」と述べつつ、さらにイエスやその弟子たちが移動しながら実現させている人々との「出会い」や「邂逅」の特徴として、「唐突な物理的接近と近さの表明」を挙げています。
例えば「隣人とは「……である」という仕方で固定的に定められるものではなく、各人が「なる」という仕方で実現するべき実践であ」るとして、「(隣人)愛とは、強い情動と、距離をつめて「近づく」という身体的行為のカップリングに他ならない」のだと。
あなたもまた、自分はどんな連鎖の環のなかに身を置いていくべきなのか、改めて振り返ってみるべし。
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偶然人生
今週のうお座は、実際の人生と同じように、自身の生活も適度に支離滅裂となるよう構成し直していくような星回り。
書き手と主題となる人物という2人の人間の生き様が交錯することになる評伝というジャンルは、語り口や雰囲気が重苦しいものになりがちですが、時に例外も生まれます。
老フランス作家ロジェ・グルニエによるロシアの文豪チェーホフの評伝『チェーホフの感じ』は、あるときはほんの数行で終わるほど短い断章ばかりで編まれた一風変わったつくりなのですが、読み進めるうちにそれは著者が投げかける「チェーホフは人間を愛していたのか?」というテーマの重苦しさから、読者を少しでも解放するための工夫なのだということが次第に分かってくるように出来ているのです。
あなたもまた、ある種の軽やかさや、余白、抜け感をいかに自身の人生や生活にもたらしていくことができるかが問われていきそうです。
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