『カリスマ』キービジュアル(C)Dazed CO. 2次元キャラクターコンテンツ「超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』」を知っているだろうか? YouTubeで配信される音声ドラマを中心にストーリーが展開するプロジェクトのことで、音声ドラマでは“カリスマハウス”で共同生活を送る個性豊かな“七人のカリスマ”が、“真のカリスマ”を目指す物語が描かれている。
今回、そんな『カリスマ』のことを「目・耳にはするけど、どんな作品なのか知らない」「知っておきたい!」という方のために、“ここを押さえておけばバッチリ!”という点をまとめてみた。
■『カリスマ』とは?
この『カリスマ』は、あの大人気音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』の開発・運営を手がけるEVIL LINE RECORDSと、株式会社Dazedが立ち上げた新コンテンツ。“超人的シェアハウスストーリー”と題されており、本橋依央利、テラ、草薙理解、猿川慧、湊大瀬、天堂天彦、伊藤ふみやという個性豊かな“七人のカリスマ”が共同生活を送る“カリスマハウス”での出来事を音声ドラマにて配信している。
【ストーリー】
ここはカリスマハウス。今日もカリスマな彼らは己の中のカリスマ性を日々見つめている。
が、彼らはまだ『真のカリスマ』には辿り着けていないと言える。故にこうしてカリスマどうしで身を寄せあい、日々カリスマ性を育み、さらなる高みを目指すいわば仮住まいの状態。世間には嘲笑する者もいるだろう。が、カリスマな彼らにはノーダメージ。むしろそういった逆境を糧にさらなるカリスマを生成し、見事な『カリスマチャージ』を蓄積させていく。チャージの先にあるものとは……!?
凡人にはよくわからないと思いますが
これはカリスマたちの物語です。
コンテンツは2021年秋に始動。以降、毎週月・木曜日の正午に最新話が更新されていたが、2022年8月4日に更新された#74をもって1stシーズンが終了。そして2023年4月6日より2ndシーズンがスタートし、2024年2月15日に更新された#107をもって2ndシーズンが終了した。
その2ndシーズンでは、徐々にカリスマたちの過去や胸に秘める思いなどが明らかに。さらに七人のカリスマの敵対勢力となる新キャラクターも登場し、まだ発表されていない3rdシーズンではその敵との戦いが描かれるのでは……とファンの間では続報が期待されている。
また、5月4日に開催された「EVIL LINE RECORDS 10th Anniversary FES.“EVIL A LIVE” 2024(ELSフェス2024)」、5月11日・12日の2日間にわたって行われる「KING SUPER LIVE 2024」への出演も果たすなど、これからますます我々アニメファンの前に登場する機会が増えそうだ。
■七人のカリスマを紹介
本作のメインキャラクターとなるカリスマたちは、以下の7人。
伊藤ふみや(CV: 小野友樹)
「正邪のカリスマ」。住人たちをカリスマハウスに集めた張本人。大瀬の誕生日プレゼントを買うために、大瀬の財布からお金も盗もうとするなど、善悪の区別がギリギリすぎる! 普段は飄々としているが、甘い物が好きだったり、いたずらっ子な部分があったりと、かわいい一面も持ち合わせている。なんと、この見た目で最年少。
草薙理解(CV: 山中真尋)
「秩序のカリスマ」。何事もきっちり、曲がったことが大嫌い。誰かが秩序を乱すようなことがあれば、けたたましく笛を吹きまくる。自身を“理解お兄さん”と言い、ハウスをまとめ上げるポジションと思いきや……実は恋愛の話が苦手。好きな人がいるかを聞かれただけで、吹き出してしまうほど。天彦にどうしたらセクシーになれるかを相談しているが、銀髪+眼鏡+黒ハイネック+白パンツという容姿がそもそもセクシーですよね?
本橋依央利(CV: 福原かつみ)
「服従のカリスマ」。服従“させる”側だと思うじゃん? 違うんです。彼が服従“する”側。しかもシェアハウスの住人たちと「奴隷契約」を結ぶほど(ただし大瀬とは結べていない)。ハウスの炊事、洗濯、掃除などの家事全般すべてを担当している。猿川とは幼馴染にあたる。
猿川 慧(CV: 細田健太)
何事にも反発する「反発のカリスマ」。喧嘩も多く、ハウス内でも血気盛んな人物。だが、「シャツにアイロンをかけたらダメだ」と言われればかけてしまうなど、その性質を逆手に取られることも。カリスマたちを「全員嫌い」と言いつつシェアハウスに住んでいるのは、極度の寂しがり屋だからだとか。仲間思いなところもあるが、素直になれない。
湊 大瀬(CV: 日向朔公)
「内罰のカリスマ」。自己評価が底辺すぎるネガティブな性格で、自分のことを「ゴミ」「クソ吉」などと呼ぶ。隙あらば死のうとする。褒められても喜びのあまり死のうとする。だがクリエイティブなことが得意で芸術センスは高い。たまにビニール袋を被ってて喋りづらそう。
テラ(CV: 大河元気)
「自愛のカリスマ」。とにかく自分のことが大好き。毎朝鏡を見てイケメンすぎてびっくりするらしい。いいな、その自己肯定感。私も欲しい。
でもテラくんは異常。部屋に41枚の鏡を設置しており、鏡に映った自分に見惚れ、抱きしめた衝撃で鏡をバリバリに割る。あと、自分の美しさで鼻血を出す。なんでも答えると言いつつ、年齢の質問については頑なに無視し続けていた。
天堂天彦(CV: 橋詰知久)
「性のカリスマ」。職業は「世界セクシー大使(WSA)」(職業?)。このご時世、そのカリスマで良いんか……? テンションが上がるとどこからともなく音楽が流れだし、急にポールダンスを踊る。その反面、ハウスの最年長で、他の皆を温かく見守っている。
猿川の入浴に乱入するお風呂回もあり、はたしてこの話をニマニマせずに聞いていられる人間が存在するのか、知りたい。
■回を追うごとにキャラクターのことがわかってくる!音声ドラマ
YouTubeにて配信されているドラマは、すでに#107まである。1話10分前後となっており「今からそんなに追えないよ……」と思った人もいるかもしれないが、大丈夫。筆者も何も知らないところから聞き始めて、2日足らずで全制覇! それくらい面白くて、どんどん続きが気になって聞き進めてしまうのだ。
とりあえず、以下にて#1を紹介。
このたった6分の音声で、依央利、猿ちゃん、理解の人柄やシェアハウス内での立ち位置、関係性、パワーバランスがわかったのでは? 依央利はミシンを1から作っちゃうし、猿ちゃんは全てに反発する暴力的な一面を見せる一方でマトモな感性を持っているし、理解はツッコミ役っぽくてそうでもないし……。
回を追うごとにキャラクターの性格などがわかってきて、解像度が上がっていくのもドラマの醍醐味となっている。
なお、本作を5分で紹介している動画も配信中。
まず、「よくこの作品を5分で紹介しようと思ったな」というのが筆者の感想。でもまぁ、カリスマによるカリスマの紹介だから……少しくらい理解できなくてもそれが本作の魅力なのだ。
■楽曲も個性的すぎるだろ…
ドラマだけでなく七人のカリスマが歌う楽曲も配信。
一瞬、無料アプリで作ったファンメイド映像だと思った人もいるのでは? でもこれが公式なのだ。
いや、曲も映像もクセ強すぎ!
冒頭で『ヒプマイ』のチームが手掛けた、と説明してしまったばかりに、もしかすると高クオリティな楽曲が聞けるかもと思った人もいたかもしれない。だが『カリスマ』は『ヒプマイ』とは全く違うのだ。
しかし、どうだろう。もし上記の動画を一度でも再生したならば、すでに頭の中でループされ、口ずさんでしまうと思わないだろうか。『カリスマ』はこの外国民謡のアレンジを中心とした楽曲がポイントで、そのキャッチーさとシュールさが話題かつ人気を呼んでいる。
このシュールなダンスを【踊ってみた】として動画サイトにアップしているファンも多々いるほど。それほど中毒性があり、片足をちょっと浸してみただけで沼にドボン! それが『カリスマ』の大きなポイントとなっている。
なお、音声ドラマと連携してキャラクターのソロ曲も順次公開されている。
■「EVIL A LIVE」でヒプマイと対決も!『カリスマ』から今後も目が離せない
上項目で『ヒプマイ』と全く違うと紹介してしまったが、『カリスマ』は『ヒプマイ』と「ELSフェス2024」にてバトルパフォーマンス「ヒプカリバトル」を実施。こちらはABEMAにて5月11日まで見逃し配信中だ。
また、このバトルのために、ヒプマイとカリスマの楽曲をマッシュアップした「ヒプマイvsカリスマ Battle Anthem -EVIL A LIVE 2024-」も制作された。
いやいやいや、かっこよすぎ!
上記で紹介した楽曲とテイストが違いすぎる。
YouTubeで期間限定公開されていたMVのコメント欄では、『ヒプマイ』ファンからの「この動画で『カリスマ』を見に行ったけど、ぬるぬる動くMVが怖すぎた」「『カリスマ』とは一体……?」という戸惑いの声が多数。これには「凡人は理解することができない、『カリスマ』というコンテンツなんです」としか言えない……。
しかし、それが『カリスマ』の魅力であることは確か!
少しでも触れるとハマってしまう中毒性のあるコンテンツなので、最初は怖いかもしれないけど、ぜひ覗いてみてほしい。「何を言ってるんだ?」「カリスマチャージって一体何なんだ?」となったら、それはもう『カリスマ』沼に片足突っ込んだということだから……。
すでに『カリスマ』の沼にハマっている方は身近な方に紹介してみましょう。
(C)Dazed CO.,LTD.