年収がトータルで700万円の世帯は、どのような暮らしぶりなのだろう。厚生労働省の調査によれば、2021年の平均世帯年収は545.7万円。平均よりは収入が多いが、神奈川県に住む30代前半の女性(パート/子ども2人)は
「ローン、食費、固定費がメイン支出。保育料が高い」
と不満をつづる。暮らしぶりはもちろん子どもの有無でも変わって来るだろう。他の回答も見てみよう。(文:林加奈)
「預貯金、保険商品、外貨預金、トータルで800万ほど」
現在の資産状況と暮らしぶりについて聞くと、今後の支出を不安視する回答が多かった。
「貯金200万、株500万。親の介護のために貯金や住宅ローンの繰上返済がなかなかできないです。定年までに完済(完済時年齢71才)したいのですが…」(40代後半女性/埼玉県/離婚または死別/子ども1人/正社員・職員)
「預貯金、保険商品、外貨預金、トータルで800万ほど。家賃、子どもの教育費、年2回の旅行、自分たちの将来への蓄え、まだまだ投資に回したいけれどなかなかお金が捻出できていないので、バイトをしようかと考え中です」(40代後半女性/大阪府/子ども1人/IT・通信系)
扶養家族を抱え支出に悩むものの、資産状況を見るにある程度の資産形成ができていることがわかる。
一方、前向きに資産形成に取り組んでいるのは、40代前半の未婚男性(大阪府/子どもなし/不動産・建設系)だ。資産状況は「株:500万、定期:30万、貯金:9万」と、預貯金が少なめ。その理由は
「持家分譲マンション(3LDK)、イデコ、積立ニーサ満額実施、ふるさと納税満額実施、月小遣い4万でやり繰り。余った分で株購入をし、QUOカードやギフト品をゲット。贅沢品を除き、日常品の買い物でこれは買えない、やめておこうということはあまりない。月の支出は現状維持し、貯金より遥かに効率のいい株式で資産を増やしていきたい」
と、投資に重点を置いて資産形成しているようだ。
※キャリコネニュースでは世帯年収に関するアンケートを実施しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/CPG04M4S