13時30分からのパレードラップ、フォーメーションラップに続いて始まった決勝は、長時間レースを見据えて各車クリーンな出だしをみせる。ポールポジションスタートのJLOC Lamborghini GT3、2番手スタートのグッドスマイル 初音ミク AMGがポジションをキープするなか、5番手スタートのmuta Racing GR86 GTが3番手に順位を上げてくる。一方で6番グリッドのPONOS FERRARI 296は、初のスタートドライバーを務めたリル・ワドゥが9番手まで後退してしまう。
レース前半は各車とも一列隊列で大きなアクシデントなく進んでいたが、13周目にUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIとANEST IWATA Racing RC F GT3がGRスープラコーナーで接触、その後16周目には1コーナーでGAINER TANAX Zがストップし、フルコースイエロー(FCY)が導入された。
30周前後になるとそのほかのマシンもピットストップを行い、ミシュランのStudie BMW M4はタイヤ4本交換、ヨコハマユーザーのMETALIVE S Lamborghini GT3は左側2本交換と戦略が分かれる。上位陣では2番手につけていたグッドスマイル 初音ミク AMGが29周目にタイヤ4本交換、片岡龍也にダブルスティントを託す。
GT300で一度目のピットストップを遅らせたのは、muta Racing GR86 GTとGreen Brave GR Supra GTのブリヂストン勢。その2台は43周目にGreen Brave GR Supra GT、45周目にmuta Racing GR86 GTがピットに入り、ともにタイヤ4本交換と給油、ドライバー交代のフルサービスでコースに戻った。
各車が一度目のピットストップ完了後は、JLOC Lamborghini GT3が首位に復帰し、2番手にはapr LC500h GTが浮上。グッドスマイル 初音ミク AMG、LEON PYRAMID AMG、Green Brave GR Supra GTが続く。
61周目には2番手のapr LC500h GTを先頭に、Studie BMW M4、HOPPY Schatz GR Supra GTがいち早く二度目のピットストップに向かう。翌周にはグッドスマイル 初音ミク AMGがタイヤ4本交換の“フルサービス”を行う一方、同じタイミングでピットインしたGreen Brave GR Supra GTは燃料補給のみの“スプラッシュ”を敢行。2台のポジションが入れ替わる。
首位のJLOC Lamborghini GT3は68周目に二度目のピットへ向かい、タイヤ4本交換と燃料補給、ドライバーは小暮卓史にスイッチ。77周目にはLEON PYRAMID AMGとmuta Racing GR86 GTがピットに向かい、muta Racing GR86 GTはタイヤ4本交換と燃料補給でレースに戻るも、LEON PYRAMID AMGはトラブルからかマシンを一度ガレージに入れてしまう。
レースは終盤に向けて各車のポジション争いが激化するなか、Green Brave GR Supra GTの吉田広樹とリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラによる2番手争いがハイライトに。少しの接触上等で繰り広げられたバトルは、タイヤ交換でペースに分があるリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rとなった。
3位は二度目のピットストップでタイヤ無交換を選択したブリヂストンタイヤのGreen Brave GR Supra GTが表彰台の一角に入り、ヨコハマのトップ3独占を阻止。フロントロウスタートだったグッドスマイル 初音ミク AMGは4位、13番手スタートから戦略が的中したapr LC500h GTが5位まで順位を上げ、6位には開幕戦ウイナーのmuta Racing GR86 GTが続いている。