Text by CINRA編集部
山中瑶子監督の映画『ナミビアの砂漠』のカンヌ版予告編とポスター、追加キャストが公開された。
同作は、19歳のときに撮影、初監督した『あみこ』が『PFFアワード』を受賞した山中監督にとって本格的な長編第1作。自分が人生に何を求めているのかさえわからず、何に対しても情熱を持てない21歳のカナを主人公とした物語だ。今年公開予定。
カナ役を演じる河合優実は、『あみこ』を観て俳優になりたいと思い、山中監督に「いつか出演したいです」と直接伝えに行ったという。
カンヌ版ポスターはピンクの背景にカナの後ろ姿を捉えたもの。カンヌ版予告編には疾走するカナの姿や、笑顔、怒り、虚無の状態が映し出されている。
追加キャストは、カナと徐々に関係を深めていく自信家のクリエイター・ハヤシ役を演じる金子大地、カナと同棲し身の回りの世話を焼く恋人・ホンダ役を演じる寛一郎、新谷ゆづみ、中島歩、唐田えりか、渋谷采郁。
なお、同作は5月14日より開催される『カンヌ国際映画祭』監督週間に正式出品されることが決定しており、山中監督、河合優実、金子大地、寛一郎が出席する。
©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会
©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会
©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会
【金子大地のコメント】
いつかご一緒したかった山中監督、そして河合さんを始めとする素敵なキャスト、素晴らしいスタッフさんとこの作品が作れたこと、そしてその作品をカンヌで世界の方に観ていただけること、自分がどれだけ恵まれているかということをつくづく感じます。
カンヌをきっかけに1人でも多くの方にこの作品を観ていただけるかと思うと興奮が醒めません。自分にとって大切なこの作品が多くの人に届きます様に。
宜しくお願いします!
【寛一郎のコメント】
生々しくシュールでシニカル、だけどチャーミング。監督、脚本、役者、スタッフの皆さんが素晴らしく。
今までにあるようでなかった映画になっていると思います。
そして嬉しいことに、この作品がカンヌ映画祭で上映されることが決まったとのこと。
今日の日本の若者の恋愛観や物語の展開に、海外の皆さんがどう反応してくれるのか楽しみです。