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「そんな番組…出てた?」バス旅を忘れた蛭子さんに、太川陽介が語りかけた認知症に“寄り添う言葉”

2024年05月02日 11:30  週刊女性PRIME

週刊女性PRIME

太川陽介、蛭子能収(2016年)

「太川です。覚えてる? 久しぶり」
「覚えてますよ」
「今日はバスじゃないからね。今日はバス旅じゃなくて」
「あぁ、今日は(待ち合わせ場所まで来るのに)ちょっと歩きました」

 5月1日に公式YouTubeチャンネル『ルイルイちゃんねる』を更新、【蛭子さんと5年ぶりの再会。】との動画を投稿した太川陽介(65)。漫画家でタレントの蛭子能収さん(77)との5年ぶりの再会を伝えた。

 テレビ東京の人気番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』で、12年間にわたってコンビを組んだ両名。冒頭では、“バス旅”にかけて挨拶を交わした太川だったが、ピンときていない様子の蛭子さんは素直に受け応えるのだった。

 2020年の認知症公表後は個展を開いたりと創作活動を続けていたが、タレントとして表舞台に出る機会がめっきり減った蛭子さん。認知症の症状が進んでいるのか、太川との対話もマネージャー同席のもとで行われた。

「2人でバス旅やってる頃にさ、(1日の)終わりに僕が一気に(ビールを)ガーッと飲み干してたの(覚えてる?)」

 バス旅を懐かしんで話す太川に、「でも、そんな……番組出てた?」と自身が出演していたことも思い出せず、「覚えてないといけないんだけど、思い出せなくてね」と、申し訳なさそうに力無く答える蛭子さん。

 そんな苦心する“相方”に微笑みながら、

「一瞬が幸せだったらそれでいいよ。すぐ忘れることは毎回新鮮でいい。変に覚えていたら新鮮じゃないけど、忘れると同じことでも新鮮に思える」

 そんな太川の前向きな言葉が沁みたのか、うんうんと頷く蛭子さん。「いいこと言ってたよ。(この話は)蛭子さんが言ってたんだよ」と、自身の言葉であることを伝えられると、「俺が言ってたんだ」とようやく笑顔を見せる蛭子さんだった。

相手に寄り添えるって素敵だね

 5年ぶりのバス旅コンビの掛け合いにSNS上では、

《蛭子さんと太川さんの共演泣ける 蛭子さんはバス旅のことほとんど何も覚えてないの悲しい… こんなにも変わっちゃうんだね ガンバレ蛭子さん!》

 “現役”だった頃の蛭子さんとは様変わりした姿にショックを受ける声の一方で、

《太川さんの「いいんだよ忘れて」「一瞬一瞬が幸せだったらそれでいいよ」の言葉で泣いた 次回なんて絶対号泣しちゃうじゃん》

《蛭子さんと太川さんの再会動画を観てたら涙出て来た 素敵な関係性だなぁ… 5年振りに再会して、昔話に花が咲き、相手に寄り添えるって素敵だね》

 蛭子さんのかけた太川の言葉、そして2人の友情に感動する声も見受けられる。

 2人のバス旅をもう1度見たいと思わせる、久々の再会動画だった。