いくつになってもおしゃれな人はいるものだが、50歳近くになって急にピアス穴を開ける人はめったにいないのでは。4月下旬のガールズちゃんねるに「48歳の夫がピアスを開けて帰って来た」というトピックが立ち物議を醸した。
「中学生の息子がピアスカッコいい!開けたい!と言い出したのを機に、『自分も開けたくなった』と言って夫がピアスを開けて帰って来ました」
と妻が呆れたように書いている。夫は昔から言い出したら聞かない性格で、今までも「スニーカー集め・バスケ・ドラム・スノボ…興味を持ったら勝手に始め、ほとぼりが冷めたら飽きる」と困惑を綴っている。
「嫌いじゃない。そういう勢いのある人好きだなあ」
また夫は「プライドも高く、自分の稼ぎが良いから多趣味が許されると思いこんでいます」というが、
「実際は主が兼業主婦をしているからであって、夫だけの収入なら生活するだけで精一杯です。(指摘するとキレる)そう、学歴もお粗末です。なので余計に息子には真面目に勉強して欲しい時なのです」
と苛立ちを隠しきれない。トピ主が「恥ずかしい!せめて息子が高校生、願わくば大学生になるまで我慢出来んのか!」と言うと、夫は「頭が固すぎる!」と逆ギレ。納得いかないトピ主が「私が固すぎるのでしょうか?」と意見を求めると、返って来たコメントは意外にも容認派が多かった。
「別にいんでない?服装や話し方、雰囲気まで勘違いしたらあれだけど」
「仕事に影響しないなら もう許すかな」
「嫌いじゃない。そういう勢いのある人好きだなあ。私なら笑っちゃう」
中には、そんな夫は諦めろとでも言うように「一生大人にならない人っているよね」とのコメントもあった。
「年齢問わず好きな服好きなアクセサリーは自由です」という声もあるように、似合うかどうかは別として、いくつになっても自分の好きなファッションをする人を否定はできないと考える人は多い雰囲気だった。
「申し訳ないけどバカっぽ過ぎるのよ」
ただ、逆に「25ならまだしも48だってよ?引くわー」「48のおじさんのピアス、私は嫌だ」など、トピ主同様ドン引きする人も少なくない。
「中年男性のピアスは痛いと思う。職業によってはOKなんだろうけど、チャラついたオヤジって感じで嫌だな…」
「少なくとも日本の文化の中で生きてる、普通の子持ち男性(アラフィフ!)が、思春期真っ盛りの息子がピアスあけたいと言ったのにつられて、自分があけてきちゃうってところが、申し訳ないけどバカっぽ過ぎるのよ」
確かに50歳前後は世間的には落ち着いていてしかるべきという年齢だ。夫の職業が不明のためなんとも言えないが、美容やアパレル系でもない普通の会社員なら職場の反応がちょっと怖くはある。
しかし、これにも「なんでダメなの?」「ピアスくらいいいのでは。勉強や学歴とも関係ないし」という反対意見がつき、むしろ学歴や収入を持ち出したトピ主への批判も出て一部で言い合いになっていた。結局、正解はないのだろう。
他方「夫が~~していた」系の話題の中では平和なほう、という指摘も。つまり勝手に高級車を買っていた、勝手に同居を決めてきた、といった話よりは深刻ではないという意見だ。トピ主の追記を見ると、夫への不満はピアスもさることながら、自分より稼ぎが少ないのに家事もしないで勝手なことばかりする…という所にありそうだった。すでに開けてしまったものは仕方がないし、妻としてはこれまでと同様、飽きて穴が塞がるのを待つしかないのだろう。