「エルメス(HERMÈS)」が、2024年度第1四半期(2024年1~3月)決算を発表した。連結売上高は前年同期比17%増の38億500万ユーロ(約6388億2535万円)で着地し、全地域で2桁の成長を示した。最も高い成長率を記録した日本では、同25%の増収。麻布台ヒルズ店のオープンや、地元顧客による持続的な購買が主な要因としている。
部門別でも、全ての部門が増収を計上。最も増収率が高かったのは革製品およびサドルメティエ部門で、前年比20%増を示した。バッグシリーズの「アルコン(Arçon)」「オータクロア(Haut à courroies)」「コンスタンス エラン(Constance Élan)」などの新作が好調だったという。プレタポルテおよびアクセサリー部門も、同16%の増収。香水および美容部門は、「ルージュ エルメス(Rouge Hermès)やネイルエナメルの新作などを発売したが、4%の増収にとどまった。
エルメスCEOのアクセル・デュマ(Axel Dumas)は、「2024年度第1四半期の堅調な売上成長は、世界中のお客様からの忠誠心、当グループの職人モデルの強さ、そして複雑な環境の中での当社の創造物の魅力が反映されています。エルメスは、卓越した技術、最高の素材、妥協のない品質を基盤とした戦略を追求しています」と述べた。
※実績は為替変動などの影響を除く