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VTuberを目指す親友のためにイラストを描いたら…… とある20代女性が絶縁を決めたワケ【後編】

2024年04月29日 11:20  キャリコネニュース

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女優や声優を目指していた親友が、突然「VTuberに転向する」と言ってきた。しかし、これがきっかけで、栃木県の20代後半の女性は親友と絶縁することとなる。

当初女性は親友の夢を応援していた。親友が大手のVTuber事務所のオーディションに応募する際には、急遽アバターイラストを描いたのだった。デジタルイラストの腕前は「個人出版の小説本の表紙イラストの依頼を受ける」ほどだが、親友のために無償で引き受けたそう。ところが、そのイラストデータを送って以降、親友からの連絡が途絶えてしまう。

痺れを切らした女性は「オーディションの応募には間に合ったのか」と親友に尋ねると、「間に合ったよ」とだけ返信が来た。それから3週間ほど経っても返事がなく、「一次審査はどうだった?」と再び聞くも、「今結果待ちかな」と返事が来ただけだった。

親友にとって私は「不義理を働いても問題ない相手」になっていた

「私の中ではそういった『友人であること』を利用した頼み事をした立場であれば、相手が本職(イラストレーター)でなくてもオーディションへ応募したタイミングや予選状況を(落ちても通っても)連絡するのは当り前だと思っていたので、驚きました」

そして「親友は私とものの考え方がよく似た人間で、こいうったところで相手へ不義理はしないタイプ」と続けた女性。親友をよく知っているからこそ、ショックを受けた様子がうかがえる。しかし女性は、さらに驚かされることとなる。

「その後、相互フォローのSNSを確認したところ、親友はそのオーディションについては何も言及せず、次のオーディションに向け件のイラストレーターさんにアバターイラストを作成してもらっている最中であることを嬉しそうに投稿していました」

そこで女性は、大手VTuber事務所に勤務している、自身のSNSのフォロワーに聞いた。すると、「そのオーディションなら今最終選考やってるよ」と言われたそうだ。

「親友だからを理由にプロ相手では断られるような納期の依頼をしておいて、その後の経過については一切自分から連絡なし……。社会生活を送っていれば取引先でもこういう人は時々いますが、価値観がよく似た親友だったからこそ分かります。要は私はいつのまにか、彼女にとってその程度の『不義理を働いても問題ない相手』になっていたのです」

結局、オーディションの結果について、なんの連絡も来なかった。落ちたとしても、正直に話して欲しかっただろう。一方で年明けに新年を祝う連絡は来たが、返信していないそう。年末年始、ゴールデンウイークに遊ばないかという連絡もあったが……

「『予定がある』と嘘をついて断りました。親しきなかにも礼儀あり、といいますか。特別親しく仲が良かったからこそ、互いを思いやれなくなったならもう会わなくてもいいかなと思っています」

友情に限らず、職場でも家庭でも、人間関係は「互いを思いやれなくなったなら」終わりだ。

キャリコネニュースでは「友人と絶縁したことがある人」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/LQ1RHMHG