昇給や昇格したことで給料が上がれば、仕事に対するモチベーションも上がるものだ。しかし、それが見込めない企業風土では、モチベーションは逆に下がってしまう。月の手取りが17万円だという愛知県の40代女性(専門コンサル系/年収300万円)は、
「女性は昇給させないという風土の職場なので諦めている」
と語る。今回は、手取り20万円以下なのに昇給がほとんど見込めないと嘆く、40代女性の切実な思いを紹介したい。(文:林加奈)
「初めのうちは自己評価シートも真面目に書いてアピールしていたが……」
女性も評価制度に期待をかけていた時期があった。
「初めのうちは自己評価シートも真面目に書いてアピールしていたが、何も変わらないので毎回半日くらいでいい加減に書いて提出している。こんなことなら自己評価制度などいっそのことなくして欲しいと思う」
と、形だけの制度にうんざりしている様子だ。アピールしても何も変わらないなら、投げやりになってしまうのは理解できる。
「勤務年数は15年だが…初任給から4万円くらいしか上がっていない」
別の40代女性(福岡県/サービス系/年収270万円/月の手取り18.2万円)は、「年々仕事量も増えて、一年のうち半分くらいは残業しているが、ボーナスもない」と、正社員ながら非正規とほとんど変わらない待遇で働いている。
「昇給は3年に一回くらいで、勤務年数は15年だが初任給と現在の給料を比べても4万円くらいしか上がっていない。しかも、上司の年収は私の3倍くらいあることがわかり、最近はモチベーションが上がらない」
と回答。3年に1度では昇給の頻度が少ないし、そもそも初任給も低かったようだ。上司との年収差があまりにも大きいと知った女性に、やる気を出せと言うのも酷な話だ。
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/94ZJP3D8