社会に出たあと、学歴は必要なのだろうか。広島県に住む50代後半の男性(正社員/メーカー系/素材・化学・食品・医薬品技術職/年収1500万円)は必要だと回答。そして、「転職時においても給与レベルの保全に十分役立った」と自身の体験をつづる。
男性は京都大学農学部を卒業し、社会に出たあと、東京農工大学生命工学科で博士号を取得した。京大のネームバリューに加えて博士号も取得していることが、転職の成功に繋がったそうだ。
「できれば博士号も京都大学でとりたかったが、博士号を取得しそれがキャリアアップに役立った結果としては満足」
そんな男性には、高学歴の定義に関して独自の基準がある。(文:國伊レン)
京大で学部長をしている同期も「高学歴とは言えない」
「日本の大学で高学歴と言えるのは、東大、京大で内部進学してそのまま博士課程後期まで終了した場合のみ」
と語る男性。日本トップクラスの大学でも、学部卒では高学歴とは言えないのだそう。
「東大京大の博士でも、修士終了後、一旦民間や官公庁に出てからの論文博士、課程博士は高学歴とは言えない」
現在、男性の同期が京大の研究室に教授として戻り学部長をしているそうだが、「高学歴とは言えない」と持論をつづる男性。なぜなら同期は、京大修士から水産庁に就職してその後博士号を修得し、その後母校の教授職に戻ってきている」ため。内部進学という条件を満たしていないのだ。
「逆に京大の学部卒からそのまま内部進学して、修士からそのまま博士課程後期まで修了して、助手職などを経て地方の大学などに出た連中は高学歴と言える」
男性の中では厳密な「高学歴」の基準が設定されているが、彼自身のバックグラウンドが反映されているように感じる。結局「ここからが高学歴」という明確な基準はなく、個々人の主観によって様々な線引きがあるだろう。
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