やなせたかしと小松暢の夫婦をモデルにした連続テレビ小説「あんぱん」のキャストが発表された。やなせがモデルの柳井嵩(やないたかし)役を北村匠海が演じる。
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2025年度春より放送される「あんぱん」。同作では戦前・戦中・戦後と激動の時代を生きたマンガ家のやなせと、彼を支えたパートナーの小松をモデルに、彼らの人生を大胆に再構成した“愛と勇気”の物語が展開される。小松をモデルにしたヒロイン・朝田のぶ役には今田美桜が選ばれている。
北村の出演は、本日4月26日に東京・NHK放送センターで行われた会見にて発表されたもの。北村は「やなせさんは生きること、生きていること、この社会に生かされていることは、素晴らしくもありありがたいことだという思いを作品に落とし込んできた方」とやなせへの印象を伝え、「僕が自分の中に持っていた感情を、この作品、役と出会わせてくれたんだなと思っています。1つの役・作品と向き合い続け、その日々をまっとうすることを改めて自分で感じながら、皆さんと過ごしていければと思います」と意気込みを伝えた。
■ 倉崎憲(制作統括)コメント
皆さんはやなせたかしさんにどんなイメージを持たれているでしょうか? 「アンパンマン」を生み出した漫画家、ハットやベレー帽をかぶった優しそうな人…きっと多くの人がイメージするのは、晩年のやなせさんかと思います。取材を重ねるなかで、彼の人生の数々の原体験、"喜怒哀楽"の全てが、「アンパンマン」に結びついているのだと改めて感じ、若い頃からちゃんと描きたいという想いになりました。ヒロインと同様に、毎朝ずっと観たくなるような人って誰だろうと考えて真っ先に思い浮かんだのが、北村匠海さんです。役者としてだけでなくアーティスト活動含めご活躍されていながらも、ずっと新鮮さも保ち続けている唯一無二の存在です。北村さんと初めてお会いしてじっくりお話させていただいた時に、彼の思考の深さに驚きました。ライブでも歌っている瞬間だけでなく、MCで観客に語りかけていたその言葉一つ一つに、彼にとって"生きる"ことへの想いが、静かに、でも確実にあふれていました。そんな彼の姿勢に触れるたびに、やなせさんが作詞を手がけた「手のひらを太陽に」や「アンパンマンのマーチ」の詩ともどこかリンクする部分も感じ、北村さんと共に挑んでみたい気持ちになったのです。
今田美桜さんと北村匠海さんのコンビを、今から楽しみにお待ちいただけたら幸いです。