東京・SHIBUYA TSUTAYAが明日4月25日にリニューアルオープンする。オープンに先がけ、本日4月24日にメディア内覧会が開催された。
【画像】リニューアルオープンするSHIBUYA TSUTAYAの店内の様子や、説明会の様子■ 価値を世の中に生み出していくSHIBUYA TSUTAYA
「好きなもので、世界をつくれ。」をテーマとしてリニューアルされたSHIBUYA TSUTAYA。コンテンツやイベントによる体験を通してライフスタイルを提案し、新しい“カルチュア・インフラ”を作っていくことを目指している。内覧前に行われた説明会では、カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役社長兼CEO・高橋誉則氏が「お客様それぞれの"好き"に出会える場所を作りました」とコメント。そしてSHIBUYA TSUTAYAについて「価値を世の中に生み出していく。またその時代の一歩先、三歩先を行く存在でありたい」と前を見据えた。同社の渋谷プロジェクト・エグゼクティブプロデューサーである鎌田崇裕氏は、SHIBUYA TSUTAYAとして取り組むテーマは“IP”だと宣言。知的財産を意味する"IP"という言葉を広くとらえ、アニメやマンガのみならずVTuberなどさまざまなコンテンツを取り扱うと語った。
■ 作品に寄り添ったレイアウトで商品が並ぶIP書店
6階には“IP書店”と名付けられたショップが登場。マンガ、アニメ、VTuberなどのIPエンタテインメントコンテンツが集まるIP書店は、ファン同士のつながりの場となることを目的として作られた。ポップアップショップ、ギャラリーに加え、IPを発信する提案型コーナー・IP100の3つのエリアで構成されており、マンガやフィギュア、グッズがずらりと並ぶ。
特筆すべきはその商品配置だ。それぞれ個性的な装飾が施されており、これらは作家や出版社といったIPホルダーと相談の上で、IPホルダーが望む商品の見せ方を実現しているのだという。例えば「本好きの下剋上」のコーナーはエレベーターの前に位置している。これは異世界ものである「本好きの下剋上」の世界観を表現しており、エレベーターが開いた瞬間にファンタジックな装飾の棚が現れることで、異世界に入り込んだような気分を演出しているのだとか。また「ホタルの嫁入り」のコーナーは、作者・橘オレコの制作にフォーカスし、複製原画の掲出や橘の制作風景の映像展示が行われている。
IP書店で販売されているグッズは、半数以上がSHIBUYA TSUTAYAでしか手に入らない限定アイテム。オープン時には「ご注文はうさぎですか?BLOOM×サンリオキャラクターズ」のポップアップ、「グリッドマンユニバース」「五等分の花嫁」のコーナー、アニメ制作スタジオ・CloverWorksの特集コーナーなどが登場する。週刊ヤングジャンプ(集英社)の45周年を記念して、同誌の作品を2カ月ごとに墨絵師・御歌頭が描く「週刊ヤングジャンプ45周年記念 ヤングジャンプ×墨絵SHOP」では、「ダイヤモンドの功罪」の墨絵がお目見えした。大きく展開されたにじさんじのコーナーには直筆のサインもずらり。キャラクターパネルもフロアを彩った。取り扱う商品は随時更新され、短いものは2週間ほどで入れ替わる。来店するたびに新たなコンテンツや商品を発見できるショップとなっている。
■ 「WIND BREAKER」のポップアップやコラボカフェが展開
4月25日からは現在放送中のアニメ「WIND BREAKER」とのコラボも実施。ポップアップが開催される1階はガラス張りで、「WIND BREAKER」のアニメ映像が流れる大型LEDビジョンが外からもよく見える。桜遥をはじめとしたキャラクターのパネル展示や、キャラクターと写真撮影が楽しめるフォトブースも設けられた。
7階では「WIND BREAKER」のコラボカフェを展開。大きなビジュアルが壁面に張り出され、店内の棚のとこどろころにアニメカットのパネルが展示された。カフェでは作品をイメージしたフードやスイーツ、キャラクターのイメージドリンクが提供される。オリジナルグッズは1階と7階で購入できるほか、SHIBUYA TSUTAYA公式オンラインショップでも手に入る。「WIND BREAKER」のポップアップは5月1日、コラボカフェは5月12日まで開催。これらのスペースでは今後もさまざまなIPとのコラボが展開される。
■ マンガやフィギュアとともにくつろぐカフェラウンジ
3階と4階には、料金を支払って時間制で利用するスペース“SHARE LOUNGE”がオープン。SHARE LOUNGEはチェックインするとソファなどに座ってくつろぎの時間を過ごせるほか、シェアオフィスとしても活用できる。3階には「呪術廻戦」「ウルトラマン」など多数のコンテンツのフィギュアが展示され、眺めながらゆったりと過ごすことも可能。入り口には巨大なチェンソーマンの立体展示もお目見えした。4階には多数の書籍やマンガが並び、利用時間中はフロアにある本を手にとって楽しめる。同カフェラウンジを運営するSHARE LOUNGEは全国に店舗を展開しているが、SHIBUYA TSUTAYAの店舗は特にマンガを多く取り揃えているとのこと。本棚の上には、店頭キャンペーンなどでこれまで渋谷のTSUTAYAに収められてきたマンガ家たちの色紙がずらりと並べられた。座席はオープンスペースに加え、作業や読書に集中しやすい個室も設けられている。
カフェラウンジでは両フロアから渋谷スクランブル交差点を見下ろすことができ、日々変わりゆく渋谷の景色を楽しむことができるのも特徴のひとつ。Wi-Fiや電源が完備されているほか、ドリンクやスナックも用意された。利用料金はコースにより異なる。
5階にはポケモンカードゲームの対戦が楽しめ、オリジナルグッズも購入できる「POKÉMON CARD LOUNGE」が出現。カードゲームに登場するデザインを用いた内装や、モンスターボールを模したライトなどポケモンカードゲームらしい空間が楽しめる。さらに2階は渋谷の街が一望できるスターバックス、地下にはIPとのコラボレーションイベントを展開するフロアや、アーティスト、タレント、アイドルを中心に展示や物販を行うフロアがオープンする。