とんかつチェーン「かつや」の期間限定メニュー「トンテキとチキンカツの合い盛り丼」が気になった。豚ステーキもチキンカツも好きだが同時に食べたことはない。終了する前に食べてみることにした(文:昼間たかし)。
チキンとポークを同時に食べたらどうなる?
「かつや」に着いたのは午前11時過ぎだったが、すでに満席。大半はサラリーマン風の男性で、多くがカツ丼を食べている。うまそうだが、今回の目当ては「トンテキとチキンカツの合い盛り丼(税込869円)」。注文すると5分ほどで運ばれてきた。
まずはソースのたっぷりかかったチキンカツ。ジュワっと鶏肉の肉汁が口内にあふれ出した。さて、このまま口にトンテキを放り込むとどうなるか。ゴロゴロと入っている肉厚な切り身(写真003)をひと口。ニンニクの香りが、口の中でガツンと広がった。
この二つの肉は、食感がまるで違う。柔らかいチキンカツに対して、トンテキは歯ごたえがある。しかし、一緒に口の中にいれると、そのうまみが溶け合って美味さは倍増する。なるほど、「合い盛り」にする理由はあるわけだ。これは大きな発見だった。
なお、どちらも濃いめの味なので、途中で飽きるかと思ったが大丈夫だった。キャベツとマヨネーズのおかげで口の中がリセットされる。
意外だったのは、食べ終わったあと明らかに満腹なのに「もうちょっと食べたい」と思ってしまったこと。おそらく犯人は、この分厚いトンテキだ。「かつや」といえばトンカツだが、カツよりもステーキのほうが肉と脂の旨味をダイレクトに感じられる気がする。これは意外な伏兵という感じがした。
繰り返しになるが、このメニューは期間限定。材料が終わったらもう食べられないらしい。個人的にはけっこう満足度が高かったので、定番メニューにしても良いぐらいなのではと思うが、はたして、どうなるだろうか?