朝日新聞社が主催する、第28回手塚治虫文化賞の受賞作が発表に。マンガ大賞には、ヤマザキマリととり・みきによる「プリニウス」が選ばれた。
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「プリニウス」は古代ローマを生きた、史上もっとも有名な博物学者ガイウス・プリニウス・セクンドゥスを主人公にした物語。2013年12月に新潮45(新潮社)で連載スタートし、同誌の休刊に伴い、2018年に文芸誌・新潮(新潮社)に移籍して発表された。2023年に完結し、単行本は全12巻が刊行されている。
“斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者”に贈られる新生賞は、「神田ごくら町職人ばなし」の坂上暁仁。授賞理由について「江戸の職人の技に込めた思いを卓抜した画力で描いた独自性に対して」と挙げられている。短編賞は益田ミリ「ツユクサナツコの一生」が受賞。マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈られる特別賞には、コミティア実行委員会が選ばれた。
6月6日に東京・浜離宮朝日ホールでは贈呈式および記念イベントを開催。記念イベントには特別賞を受賞したコミティア実行委員会の中村公彦会長と吉田雄平代表、リイド社のトーチweb編集長で、新生賞に選ばれた坂上の担当編集者・中川敦氏が登壇する。贈呈式と記念イベントには200人を無料招待。来場者には記念ピンバッジと、受賞者の描き下ろしやメッセージ、社外選考委員の選評などを収めた小冊子がセットにしてプレゼントされる。参加希望者は朝日新聞社の特設ページから申し込もう。