婚活事業を展開するIBJは4月15日に「成婚白書 2023年度版」を発表した。白書では、昨年成婚した1万3516人の成婚者データを分析。男性の年収別に成婚相手の女性との年齢差を比較した。すると、男性の年収が上がるにつれて、女性との年齢差が大きくなる傾向が見られた。
もっとも成婚しにくい女性の職種は「家事手伝い」
年収1000万円未満の場合は5歳差以内に留まったが、年収1400万円で6歳差となり、2000万円を超えると8歳差ほどに拡大した。年収が高い男性ほど、自身と年が離れた若い女性と結婚できる、ということのようだ。
女性の年収公開率と成婚率にも、因果関係があった。年収を公開した女性の成婚率は43.3%だったのに対し、非公開の女性では28.9%と14ポイントほどの差が開いた。また、年収を公開した女性は見合い数、申し受け数ともに非公開の女性よりも多く、成婚のチャンスが多かった。女性にもある程度の経済力を期待している男性が多いのだろう。
また女性が最も成婚しやすい職業は「クリエイター・マスコミ系職種」で、次に「介護・福祉関連職」、「看護師」、「医療系職種」、「IT関連職」と続いた。専門的な資格やスキルが要求される仕事に就いている女性が人気のようだ。一方で最も成婚のしにくい職種は「家事手伝い」だった。
男性が最も成婚しやすい職業は「公認会計士」だった。次に「弁護士」「各種コンサルタント」「IT関連職」と続き、いずれも高収入の職種である。男性は女性に安定した収入を求める一方で、女性は男性に高い収入を期待していることが明らかになった。
飲酒や喫煙といった嗜好性も成婚に影響するようだ。男女ともに「飲む」と答えた人が最も成婚しやすいことがわかった。男性の場合、飲む人の成婚しやすさを示す値は123%だったのに対し、飲まない人のそれは74.8%と、50ポイントほどの差が開いた。
女性の場合も同様で、飲む人は飲まない人より20ポイントほど成婚しやすさの値が高かった。男女ともに飲みながら会話を楽しみたいと考える人が多いようだ。一方で喫煙については、「吸わない」と答えた人が男女ともに最も成婚しやすかった。