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求人に騙されて「ゴリゴリの営業会社」に就職してしまった男性 1日13時間以上の労働、朝礼では大声で社訓読み上げ……

2024年04月19日 06:20  キャリコネニュース

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虚偽の内容が含まれる求人広告で応募者を騙す「ダミー求人」。宮城県に住む40代前半の男性(営業/年収300万円)は、その被害に遭い、

「募集時の求人内容は動画制作で、その営業として入社。入社してからは研修と言って、系列会社のネットワークセキュリティのゴリゴリの営業会社の営業をさせられる」

と、ブラック企業に入社させられてしまった。「そのセキュリティ会社では口コミが悪く人が集まらないため、ダミーでの求人」が行われていたと推測する男性。人を騙して働かせるようでは、さらに口コミが悪くなるだろう。(文:國伊レン)

「朝7:30~夜21:00が平均の業務時間」「土曜が隔週出社」

待遇面でも、当初聞いた話とはあらゆるところが変わっていた。

「入社の時には8:30出社だったが、わずか2週間程でそのセキュリティ会社の7:30出社に変わる。退勤時間は変更なし」

「面接時には土日祝休みと聞いたが、入社初日に(中略)土曜が隔週出社と知る」

この会社に長く勤めている社員の中には「土曜日は毎週出社」している人もいるそう。また、固定残業代制であるため「何十時間残業しても固定分以上は出ない」。しかも、この会社の拘束時間はあまりに長いのである。

「朝7:30~夜21:00が平均の業務時間」と平均13時間半の業務時間に加え、

「朝礼はとんでもない大声で挨拶から、社訓の読み上げ、体操、上層部のお言葉など、20分近く」

と常軌を逸している模様。「寝る時間を削ってまでする体操に効果があるか」と疑問に思うのは男性だけではない。OJTで先輩と外回りをすると、会話の「9割」が会社に関する愚痴だという。睡眠時間を削って残業していては、社員はストレスが溜まる。どこかで発散しなければやってられないだろう。

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