友人との距離が近すぎるのも考え物かもしれない。東京都に住む40代前半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他)は約15年前に経験した、同じ職場で働いていた友人との絶縁エピソードを振り返る。
「自分は独身で友人は3歳の子がいるバツイチでした」
と立場は違えども、仲良く働いていた。しかしプライベートでは、友人の身勝手さに辟易するようになっていった。(文:國伊レン)
交際頻度を減らしたら怒りのメールが……
友人は、職場の勤務表を見てお互いが空いている日を見つけると、相談なしに勝手に会う日を決めてきた。また、自宅の合鍵を女性に渡して、
「この日は先に帰っててほしい、映画借りてあるから一緒に見よう」
など、女性の都合を気にせずに自宅に呼びつける始末。友達を家に呼ぶことで心の隙間を埋めようと思っていたのだろうか。
都合の良い日には会っていたという女性だが、ストレスだったのだろう。日に日に疲れが溜まっていった。ついには旅行まで勝手に決められそうになり、事情を知った先輩から、
「子どもも一緒なんだし、特に旅行は子ども中心のプランに付き合わされるだけでしょ?それはどうかと思う気持ちは当然」
と言われた。すると、これまでのモヤモヤが一気に腑に落ち、その日を境に徐々に連絡や会う頻度を減らしていくことにした女性。しかし友人は……
「プライドが傷ついたようで怒りのメールが… 『家に置いてある物を取りにきて。そして合鍵を返して』とのことでした」
距離を置かれた友人は、女性に対して不満を募らせていたのだろう。その後の対応にも怒りが滲み出ていた。
「もう顔も見たくなかったので、家のドアに掛けておくという約束をして取りに行くと、私の物はビニール袋にぐちゃぐちゃに入れられていてかなり不愉快でした」
女性は当時の出来事について「現在自分も子どもがいて、子育ての大変さもよくわかります。その友人が子どもと2人暮らしで寂しかった部分があったのかもしれません」としながらも、「他人をこんなに都合良く利用する人間がいるんだと思うと同時に、バツイチの原因が理解できました」と切り捨てた。寂しさを埋めるために誰かに依存すれば、結果的に孤立を招くのかもしれない。
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