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『ぼっち・ざ・ろっく!』の世界が目の前に。再現度が高すぎる展覧会をレポ

2024年04月18日 17:10  CINRA.NET

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Text by 廣田一馬

『アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」展』が4月17日に開幕。松屋銀座8階イベントスクエアで5月6日まで開催されている。

アニメ『ぼっち・ざ・ろっく』は、はまじあきによる同名漫画を原作とした作品。極度の人見知りで陰キャな「ぼっちちゃん」こと後藤ひとりの日常が、バンド「結束バンド」でドラムを担当している伊地知虹夏に声をかけられたことで少しずつ変わっていくという物語だ。6月7日には劇場総集編の前編『ぼっち・ざ・ろっく! Re:』が公開。

『アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」展』では、作中に登場したアイテム再現や、これまでに制作された等身大パネルなどを展示。6月13日から福岡・博多阪急でも開催される。

今回の記事では、『ぼっち・ざ・ろっく』の世界に入り込んだような臨場感あふれる展覧会の様子をレポートする。

会場に入ると、作品のビジュアルやキーワードが散りばめられた大きなボードが出現。横ではぼっちちゃんが見せるさまざまな表情を切り取った映像集「ぼっち・ざ・百面相」が流れるなど、序盤から立ち止まって見たくなる展示内容となっている。

 

次の部屋へ足を進めると、百貨店の中にいることを忘れてしまいそうな和室空間が出現。

ぼっちちゃんの自室にある押し入れを再現した展示で、作中に登場したアンプや布団、ポスターなどをリアルに体感することができる。

HAKO-BOONのポスターも完全再現

同展では、さまざまな劇中アイテムが再現されているのも魅力のひとつ。

ぼっちちゃんが隠れていたダンボールやゴミ箱はもちろん、廣井きくりが愛飲する日本酒「おにころ」やライブチケットまで再現されているのが驚きだ。

元ネタとなったシーンがパネルになっているのも嬉しい

これまでにキャンペーンなどでつくられたパネルがずらりと並んだ大部屋も圧巻。

 

さまざまな表情や衣装の立ち絵を同時に見ることができる贅沢な空間で、いつまでも留まっていたい楽しさだ。

結束バンドの活動拠点であるライブハウス「STARRY」のステージも完全再現。本物の楽器やエフェクターが設置されており、自分がライブハウスの中にいるように感じられる空間となっている。

スピーカーからは定期的に結束バンドの楽曲が爆音で流れ、あわせて照明もさまざまなパターンで点灯。ステージ上の熱気が迫り来るかのような臨場感がある。

展示の終盤には、承認欲求モンスターとなったぼっちちゃんが出現。

モンスターの側には「いいね」を送れるボタンが設置されている。

ボタンを押すたび、さまざまな承認欲求モンスターの絵柄が立像にマッピング。絵柄や同時に流れるぼっちちゃんの声は多くのパターンが用意されており、何度も「いいね」を押したくなる構造だ。

ボタンを押すと……

ぼっちちゃんの声と共にさまざまな映像がマッピング。モニターの左上にはこれまでに押された「いいね」の数が表示されている。

内覧会のオープニングイベントでは結束バンドの声優陣が集結。後藤ひとり役の青山吉能、伊地知虹夏役の鈴代紗弓、山田リョウ役の水野朔、喜多郁代役の長谷川育美が登壇し、展示の感想や見どころを紹介した。

展示で気になったポイントを聞かれた水野は「作中に出てくる小物が展示されているのですが、おにころがあることにびっくりしました。最後のほうの端っこに『ぼっちちゃんの家に貼られていたお札』があって面白くて」と、細部にまでこだわってつくられた会場に言及。

長谷川は気になったポイントに本物の楽器が使われたSTARRYの再現度を挙げ、メンバー全員で即興でMVを撮影したエピソードを紹介。「皆さんもSTARRYの空間でテンション爆上げになってもらえたら嬉しいです」と語った。