いましろたかし原作によるアニメ映画「化け猫あんずちゃん」が、第77回カンヌ国際映画祭の“監督週間”に選出されたことが明らかに。併せて映画の公開日が7月19日であることも発表された。
【大きな画像をもっと見る】山下敦弘と久野遥子がW監督を務め、実写映像をアニメに描き起こすロトスコープの手法を用いて制作される「化け猫あんずちゃん」。37歳の化け猫あんずと少女かりんの不思議でおかしなひと夏の物語を描く。カンヌ映画祭に併設されている“監督週間”は、作家性を重視した作品が選出され、世界で活躍する映画監督の登竜門として知られる注目度の高い部門。日本の長編アニメーション作品としては、高畑勲監督作「かぐや姫の物語」、細田守監督作「未来のミライ」に続く6年ぶりの選出となる。
今回の発表に伴い、久野監督、山下監督、あんず役の森山未來からは直筆コメントが到着。久野監督は「まさかあんずちゃんがカンヌに連れて行ってくれる化け猫だったとは…! とても手作りで手探りな映画に関わってくださった方々に素敵な報告が出来てとても嬉しいです!」、山下監督は「いましろたかしが原作で、いまおかしんじの脚本で、『山田孝之のカンヌ映画祭』というカンヌに怒られそうな番組を作った俺が関わっているのに、なかなかカンヌも懐が深いです」とそれぞれ喜びを語り、森山も「おめでとうございます。今度カツ丼おごってください」と祝した。
2006年から2007年までコミックボンボン(講談社)で連載された「化け猫あんずちゃん」。アニメーション制作は、シンエイ動画とフランスのスタジオ・MIYUプロダクションが共同で手がけ、脚本をいまおかしんじが務める。
■ 久野遥子(監督)コメント
まさかあんずちゃんがカンヌに連れて行ってくれる化け猫だったとは…!
この1年半、日仏のスタッフでこつこつアニメーションを作ってきましたが、こんな形でスポットがあたるとは微塵も思っていなかったので本当に驚きました。
とても手作りで手探りな映画に関わってくださった方々に素敵な報告が出来てとても嬉しいです!
そしてこんなに楽しいアニメーションに、私と山下監督を誘ってくださった近藤プロデューサーにはカンヌでデカい肉を奢らせてくださいね。
■ 山下敦弘(監督)コメント
「化け猫あんずちゃん」がカンヌ国際映画祭の監督週間に選出……、
まず初めに何かの冗談かと思いました。いましろたかしが原作で、いまおかしんじの脚本で、「山田孝之のカンヌ映画祭」というカンヌに怒られそうな番組を作った俺が関わっているのに、なかなかカンヌも懐が深いです。
これも一重にアニメーション監督の久野遥子さんの頑張りのおかげなのだと思います。なのでカンヌで久野さんに海鮮を奢りたいと思います。とりあえず行ってきます。
■ 森山未來コメント
山下さん 久野さん
おめでとうございます。
今度カツ丼おごってください。
■ 「化け猫あんずちゃん」
2024年7月19日(金)全国公開
□ スタッフ・キャスト
監督:久野遥子、山下敦弘
原作:いましろたかし「化け猫あんずちゃん」(講談社・KCデラックス刊)
脚本:いまおかしんじ
制作:シンエイ動画×Miyu Productions
製作:化け猫あんずちゃん製作委員会
実写制作協力:マッチポイント
配給:TOHO NEXT
出演(声・動き):森山未來、五藤希愛
(c)いましろたかし・講談社/化け猫あんずちゃん製作委員会