セクハラ、パワハラ、カスハラなど、職場にはあらゆるハラスメントが溢れている。「職場でのハラスメント」経験談を募集したところ、上司からのパワハラに関するエピソードが多く届いていた。
50代女性(大阪府/医療・福祉・介護/年収250万円)は、3年前にパン工場にパートで入社したときのエピソードを振り返っている。
「初日からの罵声。怒声。いかにもパワハラという名の職場で驚きました。『手が遅い!ぼーっとすんな!』の社長の罵声」
しかも、怒鳴って来るのは社長だけではなかったという。(文:林加奈)
「何度言ったらわかるの!はやくしろ!こうやいうてるやろ!」
そのパン工場には、新人には怒鳴りつけて良いという雰囲気があったようだ。
「それに便乗してか、女の大ボス的な人から『何度言ったらわかるの!はやくしろ!こうやいうてるやろ!』と、反感的な目をすると『何!?なんかある?早く手を動かせ!』もう3日目で耐えきれず『やめます!』って言って退室しました」
と、わずか3日で退職したという。後日、その職場について検索して会社の評判を見たところ「『ブラック企業です。社長のハラスメントがひど過ぎます』と口コミがありました」とのことだ。口コミは働く前にチェックすべきかもしれない。
またレストラン勤務の40代男性(愛知県/年収650万円)は、
「調理人たちの職人気質が拭いきれず、料理長をはじめとする立場の高いスタッフのパワハラまがいの恫喝がなくなりません…」
と振り返る。それにより、職場の士気は下がっているそうだ。
「料理長は全て人のせいにするような発言が多く、まさしくパワハラ認定ではないかという状況がずっと続いております」
確かに、怒号の響く職場では委縮してしまい、モチベーションが上がることはないだろう。
「会社自体はホワイト企業と世間から認識されることに躍起になっていますが、現場の一部はまだまだブラックです」
と、皮肉な状況も綴っている。