円安に伴う物価高や電気料金の大幅値上げなど、経済的な不安を感じている人は多い。そうした中で手取り20万円以下の人はどのような暮らしをしているのだろうか。東京都に住む30代前半の男性(IT・通信系/未婚/年収350万円)は「手取り19万円」で、「新卒で入社してから9年間ほぼ手取りが変わっていない」と嘆く。(文:林加奈)
昇給も「数百円~数千円程度なので割に合わないという気持ちが大きい」
男性は自身の給料に対し、次のように不満を吐露している。
「趣味に金額を使いすぎてしまうきらいはあるが、貯蓄はなく将来の見通しが持てない。会社からは昇給、昇格に資格の取得を推奨されているが、手当も合格時に試験1回分出るか出ないかのため学習は実費、不合格になればその分もマイナスとなりモチベーションが上がらない。また、昇給も確約されているわけではなく、上がり幅も数百円~数千円程度なので割に合わないという気持ちが大きい」
昇給できる保障はなく、上がり幅が少ないとなると、資格取得のモチベーションが下がるのも無理はない。そして、
「専門性が身につくような案件を受注していない業態から、専門性の高い案件をこなせる業態メインに変化しようとはしているようだが、そのような案件に求められる実務経験を積めていない社員がほとんどのため、結果スキルの必要とされない業務中心の状態が続いており、今のまま会社にいても得られるものはほぼないと感じている」
と、迷走している会社にも不満を持つ。業務の専門性を高めていくと同時に給料も高くしてもらえるといいのだが……。
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/94ZJP3D8