成績が重要視される営業の仕事。売り上げが良く給料に反映されるのならモチベーションも上がることだろう。しかし、
「ノルマに達成しないとペナルティという形で給与が減額されます、もちろん労基法違反です」
と理不尽な状況を訴えるのは、都内に住む40代男性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収500万円)だ。男性は勤務先である「自前の会計ソフトを販売している会社」の実態を暴露した。(文:林加奈)
ノルマをこなすべく架空取引を行い、発覚→持ち家を取られた同僚も…
そればかりか、嫌がらせのような出勤もさせられている。
「一応土日祝日が休みになっていますが、金曜日の午後に『明日午前にミーティングします』と告げられることしばしば。ひどいときはGWの中日に『研修』と言われたこともあり、同僚は泣く泣く予定していた旅行をキャンセルされられました」
社員を十分に休ませずノルマにも厳しい会社は、自社製品の売り込み方もあざとかった。
「会計ソフト自体も利用IDに応じた月額制と謳っていますが、実態は150以上のIDを購入(リース)させる手口で多くの税理士事務所を騙しています」
もちろんこれを見抜かれれば、受注はかなり難しくなるだろう。過去にはこんなこともあった。
「このためノルマをこなすべく架空取引(実体のない受注)を行う同僚もいましたが、発覚した結果、持ち家を取られたそうです」
このようなブラックな会社には入社したくないものだが、求人では「月給40万円+インセンティブで人を集めています」と、額面だけは立派だからか、応募者はいるらしい。ただ、男性によると「大抵の人は半年以内で辞めてます」とのことだ。
※キャリコネニュースでは「あなたが経験したブラック企業エピソード」を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/5HZRDFFX