“この親にしてこの子あり”とはよく言ったものだ。大阪府の60代前半の女性は、ママ友と絶縁した過去を振り返った。かつては週末に互いの家で食事会を開いていたほど、「本当に仲が良かった」と懐かしむ。
絶縁に至った理由はいくつかあるようだ。ママ友には3人の子どもがおり、3番目の子どもがまだ幼かった。
「その子がめっちゃ人の家に来たら『お菓子ちょうだい』とか。いつもうちでは沢山のお菓子や、割と高価なおやつや食べ物を用意していたり、もう上の兄姉が食べないお菓子などまとめて置いてて、来るたびに差し上げてたのですが……」
お菓子を少しあげるぐらいならどうということはないが、その子は「なんか食べ物ちょうだい!お菓子ちょうだいとか、だんだんエスカレートしてきて…」。女性が頭を悩ませていたところ、今度はママ友自らも厚かましい行為をしてきた。
「家の中、あちこち見回したり、もーほんとびっくりで」
女性は日中、家でエステを営んでいた。そのママ友も客の一人だったが、あるとき「仕事してるから」という理由で、「夜ご飯の時間に無理矢理」予約してきたそう。女性は止むを得ず、夕食を食べずに施術を行った。エステが終わり、帰るかと思いきやママ友は驚きの発言を連発したのだ。
「『なんか食べるものないの!?』とか、言い出して。エステの後のお飲み物やお菓子などは出したのですが、晩御飯もまだなので、早くもー帰って欲しかったのですが、『なんか食べるものないの!?』ばっかり言って、家の中、あちこち見回したり、もーほんとびっくりで」
まるで自分の子どもにそっくりではないか。
絶縁から15年後、道でばったり再会。抱きついてきて…
子どもに続いてママ友にまで食べ物をねだられ、ついに限界を迎えた女性。「なにそれ?」とキレたら、ママ友はこう言い返してきた。
「『エステ来てあげたんだから、食べ物くらい出してよ!』みたいなことを言うから、もー結構!そんなこと言うなら、もう二度とエステも来なくて良いです!と言って、帰ってもらい、それから15年ほど絶縁してました」
図々しい上に、「来てあげた」と恩着せがましく言われたことにも、女性は腹が立っただろう。これですっきり縁が切れたと思いきや、このママ友と15年ぶりにばったり再会したようだ。
「ある日道でばったり会って、抱きついてきて謝ってきはったけど……。それからも、会ったら挨拶はするけど、そんなに親しくはしていません、なんか、良い人だと思ってたのに、ショックと、人の裏の顔を見てしまったような恐怖で、ホント人間怖い~と思った出来事でした」
ママ友は過去の行いをすっかり忘れてしまったのだろうか。しかし、されたほうははっきりと覚えているもの。一度切れた縁はそう簡単には戻らないだろう。
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