第53回日本漫画家協会賞の受賞作品が、本日4月12日に発表された。コミック部門の大賞には小田ゆうあ「かろりのつやごと」、カーツーン部門の大賞には古川タク「TAKUPEDIA」、萬画部門の大賞にはナガノ「ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ」が輝いた。
【大きな画像をもっと見る】「かろりのつやごと」の受賞理由として、「心地よくて暖かです。負い目を感じつつ生きるもの。それを支えるもの。照る日も曇る日もあり、心豊かにしてくれる愛の作品です」というコメントが発表された。「TAKUPEDIA」については「一見、稚拙に見える描線は何れも的確にモチーフを捉えていて魅力的だ。ナンセンス1コマ漫画のお手本と言える素敵な作品集です」と、「ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ」については「不思議で困難も多い世で、一緒にいる喜びいっぱい、楽しみ、奮闘し暮らしてゆく存在たちは、多くの人々の心に寄り添っています」と受賞理由が述べられている。
またまんが王国とっとり賞は石山諒「龍とカメレオン」、まんが王国・土佐賞は村岡栄一「去年の雪」が受賞。文部科学大臣賞には、ながやす巧「ながやす巧 全作品」が選ばれた。
マンガ文化の普及とマンガ界の向上発展をはかる目的のもとに優秀作品を顕彰するため、1972年に創設された日本漫画家協会賞。第53回では選考委員長を池川佳宏、石子順、木村直巳、くさか里樹、篠原ユキオ、島本和彦、ジョルジュ・ピロシキ、永野のりこ、ねもと章子、原正人が務めた。