4月12日、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権を運営する一般社団法人SFLアソシエーション(SFLA)はプレスリリースを発行し、4月27~28日に栃木県のモビリティリゾートもてぎで予定されていた第1大会について、車両に関する問題により開催を延期すると発表した。
2024年のスーパーフォーミュラ・ライツは、ダラーラ320シャシーの使用は変わらないもののエンジンがトムスTGE33のワンメイクに、タイヤもクムホに変更されるなど変革の一年となっていた。すでにもてぎ、富士で合同テストが行われ、一部車両にトラブル等もあったが、順調に各チームが開幕に向けた準備を進めていたかと思われていた。
しかし4月12日、SFLAは4月27~28日にモビリティリゾートもてぎで開催予定だった第1大会(第1戦/第2戦/第3戦)が開催延期となったことを発表した。理由は「車両に関する問題のため」だ。
SFLAが発行したプレスリリースによれば、アップデートパーツとして今季ダラーラから供給されていた車両パーツのうち、ベルハウジングに製造工程上の問題によりクラックが発生していることが先週になって確認されたという。
万が一走行中ベルハウジングに破損が起きた場合はアクシデントに繋がる恐れがあり、早急な代替パーツ供給が必須となるが、残念ながら開幕大会までの短期間での全車への代替パーツ供給は時間的に難しい状況と判断。SFLAとエントラント、主催者との協議の末、SFLAとして苦渋の選択ではあったが、安全確保を第一として第1大会の延期が決定した。
「安全性の担保は最優先事項」というSFLAならびに参加エントラントの共通したスタンスで決定した今回の延期だが、SFLAは当初予定していた6大会全18戦の開催を目指し、代替日程の模索を鋭意進めているという。