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残業したくない人必読!「早く帰る」ための華麗なテクニック

2024年04月10日 11:40  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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早く帰りたいのに、上司や同僚はまだ仕事をしている……。世の中にはそんな「帰りにくい」雰囲気の職場がたくさんある。しかし、そういった雰囲気をよそ目に華麗に職場をエスケープし、しかも人事評価は悪くないという人たちがいる。彼らはどんなテクニックを使っているのか? 取材して周り、今日からでも実践できそうな方法を集めてみた。(文・昼間たかし)

仕事しているアピールで残業を回避せよ

最初に話を聞いたのは、都内企業の管理部門(財務)に勤務する30代男性だ。定時は10~18時。基本的には年間スケジュールに基づいてカチカチと決まっている仕事で、しかも個人での作業が多いのだが、男性の部署は上司が残業を美徳と考えているために、部署全体が帰りにくい雰囲気になってしまっているという。そんな上司を納得させて早く帰るテクニックはこうだ。

「毎日の自分のタスクの進捗を積極的にアピールするんです。午前中のうちに“今日は○○をやります”と上司にも宣言しておき、合間にも進捗状況を積極的に話します。そして、完了したら報告し“今日は、これで失礼します”という流れです。残業好きな上司ですが、自分に対しては手早く仕事を終わらせるヤツというイメージを持っているらしく“もう帰るの?”と言われなくなりました」

この方法で男性は週3回は定時、遅くとも18時30分には会社を出ることができているという。

ほかにも、早く帰るためには「アピールが重要だ」と話す人は多かった。西日本の企業で営業を担当している30代男性は以前、営業ならではの残業の長さにうんざりしていた。定時は9~17時だが、17時に退社はまず不可能。21時頃になって、ようやく帰り始める人が出るような職場である。遅い時間に商談をいれて「直帰します」と電話する方法もあるが、そんなに都合良くアポが取れるわけでもない。そこで、男性が考えたのが、積極的な「帰りたい予告アピール」だった。

「打ち合わせをしたり、営業の報告書を書いたり、みんなだらだら残業していて、毎日帰りにくい雰囲気があるんです。遅くまで会社にいるだけで偉いみたいな。だから、どうしても残業したくない日がある時は前々から雑談で“○日は予定があるんですよ”と事前に同僚や上司にも話して根回ししてます」

この方法を使うためには「周りも納得する予定」を思いつく必要がある。旧友との再会、デート、通院など様々な言い訳があるものの、いつも同じ話は使いにくい。結局のところ、残業なしで帰ることができるのは週一が限界だそうだ。

「健康関係の理由なら許されやすい」職場文化に着目

別の企業で働く30代男性(都内・総務)の職場は個人とチームでの作業が半々くらいなのだが、「なぜか遅くまで残業しがち」な文化があるという。定時は10~18時だが、だいたい会社を出るのは20時頃。「上司は会社が好きなのか、毎日11時頃まで仕事しています」。そんな会社で、男性が見いだした必勝法はこうだ。

「会社には、なぜだか健康管理に絡んだ理由だと批判されにくい風潮があるんです。だから、早く帰りたい人は、通院を理由にすることが多いんです。でも、自分はちょっと違います。普段から“ジムに通っているんです”って話しているんです。ただ、それだけなんですが、ちゃんと自己管理をしているとみなされて、許されています。だから、早く帰りたい日は“今日はジムがあるから帰ります”と告げれば、定時で退社できるんです」

いまのところ、この方法で毎週火曜日と金曜日は18時に会社を後にできているという。

ところでこの男性、実際には「ジムに通ってすらいない」という。職場では「自宅付近のジムに通っている」ことにして、ジムトークはごまかして切り抜けているそうだが、聞いている方はひやひやした。

さて、関東の企業で調達部門に勤務する20代男性のテクニックは「早出」だという。

「早く来たから早く帰るという、すごくわかりやすい方法です。自宅から会社までは電車で30分ほどなのですが、毎日7時半には出社しています。なので定時で席を立っても、まったく問題にされてません。週3は定時で帰ってますね」

定時は9~17時。1時間半も早出残業しているなら、まったく「お得ではない」……と思いきや、そこには裏があった。ようは職場には到着しているものの、まったく仕事をしていない、単なるリラックスタイムなのだ。

「スマホを弄りながら、コーヒーを飲んで、誰かが来たら仕事を始めてずっとやっていたフリをしています」

ただ、この手法が通じるのは、まだ若手で「個人で出来る程度のタスク」のみを任されていたからだそう。「新年度からは、仕事量も増えたし他社との折衝も任されたので、週3は無理だと思います」と話していた。

さて、最後に紹介するのは都内の出版社に勤務する30代男性のテクニックだ。一応定時は10~18時となっているが、編集者という仕事柄、ほとんど有名無実だ。

「とにかく編集長や編集部長など上司がみんな、なかなか帰りません。特に編集長は終電近くまで仕事して、翌日も朝9時には出社しているような人なので、とてもついて行けない。それに、自分の仕事が終わったことを報告するとやぶ蛇で“まだ残っていろ”となにか仕事を命じられたりするんです。そこで編集部のみんなは“ちょっとコンビニにいってきます”といって、ひとり、またひとりとフェードアウトする方法で、無駄な残業を回避しているんです」

なおバリエーションとして「トイレにいくフリをして消える」というものもある。さらには、18時を回った頃に「一度、家に帰って、21時頃にもう一度出社しますね」という言い訳をしている者もいるという(もちろん、戻ってこない)。

もちろん、職場の空気や文化はさまざまだから、テクニックがそのまま使えるとは限らない。彼らの証言を参考にして「自分なりのテクニック」を磨いていってほしい。