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「私を怒らせたら出社できなくしてやります」と豪語するパワハラ社員の発言を録音、弁護士と労基に相談して追い出しに成功した男性

2024年04月10日 06:20  キャリコネニュース

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職場でパワハラを受けたとき、黙って耐えるか自分が辞めるか考えてしまうものだろう。しかし、徹底的に相手に抗う人もいる。ハラスメント社員をみごと職場から追い出したエピソードが、神奈川県に住む40代後半の男性(事務・管理/年収600万円)から寄せられた。

男性はある企業の子会社に勤務しているが、そこに「親会社から出向してきた人間」が問題だった。その出向社員は

「子会社の社員の1人が気に入らないという理由(気にいらない理由は今も不明)で、ことある事に罵詈雑言を浴びせていた」

という酷いパワハラ気質の持ち主で、その被害者は投稿をくれた男性だった。

「大勢の前で『よるな。ストーカー』とまで吐き捨てる始末」

相手が出向してきたばかりの頃は「ハラスメント気質を持っていると感じなかった」と振り返る。そのため、その時期には「部下の指導方法などの相談」をしていたという。ところが、あるとき

「(指導方法以外の)相談や報告をすると無視」

という、ひどい対応をされてしまう。しかも

「ハラスメント出向者が指示した書類を持って行くと『そんなの知らない』と発言。 朝礼後に書類の内容を聞きに行くと大勢の前で『よるな。ストーカー』とまで吐き捨てる始末」

と男性に対するひどい態度はとどまるところを知らなかった。ハラスメントであることはもちろん、これでは仕事に支障が出てしまうだろう。男性は当然、もっと上の立場の上司に相談をしたのだが……

「流石に『上席立ち会いの上での』、話し合いをするが、ハラスメント出向者は『あんなのはハラスメントにあたらない。俺の言う通りに動かないお前がいけない』と上席の前で発言」

と開き直られる始末だった。その後、立ち会ってくれた上司から「あの人のことは気にするな」と言われたそう。上司にはハラスメントを解決する気持ちが無いようで、

「言われるお前が悪い。舐められてるから言われるんだと謎理論を後に展開」

と男性は不満を募らせる。

「本社も動き出して解決に向かって動き出した」

しかも悪いことに、上司に相談をしたことで男性は余計にハラスメントを受けることになった。

「翌日、上席が年休で休みなのをいい事に、ハラスメント出向者が朝礼で大勢の前で『昨日、私がパワハラを行なっているとケチをつけて来た輩がいる。私を怒らせたら出社できなくしてやりますからね。覚悟しておくように』と脅迫する始末」

これこそまさにパワハラだ。しかし、男性も黙ってやられっ放しではいなかった。こんな反撃に出たという。

「以前から(報告を無視しだした頃)発言をボイスレコーダーで録音するようにしていて、勤めている会社の上司に相談しても解決にならない事から、総務と相談して、弁護士、労働基準監督署、警察に相談」

「総務としてもパワハラに対して解決に向かわない上席に頭に来ていた」というから、男性は社内に味方を増やしていったようだ。

その後、労基から男性の勤務先の「工場長、上席、総務課長」に連絡が入った。事前に根回しして、労基からの連絡は工場長に直接連絡が入るようにしていたという。その結果、揉み消されることもなく

「事が大きくなり、本社も動き出して解決に向かって動き出した。約2年掛かりました」

と、時間をかけながらも粘り強く闘った。実は男性は、親会社にもこんな揺さぶりをかけていた。

「自分の作成した時系列の資料、ボイスレコーダーの音声ファイル、出向者を今すぐ引き取らなければ法的手段にでる旨を伝えていた」
「親会社も事態を重く受け止めたらしく、(中略)期の途中、月の途中でハラスメント出向者を引き上げさせました」

みごとパワハラ加害者を職場から去らせることに成功した男性。しかしその出向者、自分の落ち度には気付いたのだろうか。

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