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劇場版「名探偵コナン」キッドの後ろ姿に大泉洋が共通点を発見、実写版にも意欲

2024年04月07日 17:06  コミックナタリー

コミックナタリー

映画「名探偵コナン 100 万ドルの五稜星」ファンミーティングイベントより。前列左から高山みなみ、江戸川コナン、大泉洋。後列左から怪盗キッド、山口勝平、山崎和佳奈、堀川りょう、服部平次。
青山剛昌原作による劇場アニメ「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(100まんドルのみちしるべ)」のファンミーティングイベントが、本日4月7日に東京・ベルサール渋谷ファーストで開催された。

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4月12日に封切られる「名探偵コナン 100 万ドルの五稜星」は、神出鬼没の大泥棒・怪盗キッドがメインキャラクターに。キッドが映画のフィルムを盗んでしまったという体で、映画「名探偵コナン」シリーズで初めて事前試写会が行われないことになっている。しかしながら、映画の公開を楽しみに待っているファンに感謝の気持ちを伝えたいという思いからファンミーティングが実施されることに。イベントには江戸川コナン役の高山みなみ、毛利蘭役の山崎和佳奈、怪盗キッド役の山口勝平、服部平次役の堀川りょう、川添善久役の大泉洋とともに、コナン、キッド、平次の着ぐるみが出席した。

桜吹雪が舞う中、花道を歩いてセンターステージに集合したキャストたち。高山はこのファンミーティング開催について「すごくうれしい。今回は試写会がないので、実は自分もまだ映画を観ていないんです」と明かす。ゲスト声優の大泉は、ほかのキャストにならって役のセリフを借りて挨拶しようとするも盛大に失敗。このせいで自信を失った大泉は「参加したことのないイベントに確実にやってきた、というアウェイ感でいっぱいです……」と不安をこぼす。

ファンミーティングでは新たなPVも解禁に。山崎は「改めて見ると情報量がすごい」と感想を述べ、本編についても「次から次へと、最後の最後まで、これを見たら皆さんどう反応するんだろう?って思うようなお楽しみのシーンが盛りだくさん」とアピールする。また蘭のアクションについては「今回は戦うというより、服部くんと和葉ちゃんを応援するという立ち位置。だから、個人的にも大好きなチャンバラのアクションシーンが多いのがすごい羨ましくって。蘭は戦ったとしても徒手空拳なので、『刀で二刀流とかやってみたいなあ』と思いながら観てました」とコメントした。

平次が劇場版に登場するのは、2017年公開の「から紅の恋歌」以来7年ぶり。堀川は「冒頭から戦ってます。今回は蘭ちゃんにいろいろ助けてもらいました」と振り返る。PVにも収められたキッドとの対決については「(キッドと)これほどガッツリ関わったことはない。今回、初めて熱く戦わせてもらいました」と語る。平次に続き、キッドの劇場版への登場も2019年公開の「紺青の拳」以来と5年ぶり。今作では「“キッドの真実”が明かされる」と謳われているが、山口は「僕もみなみさんも、台本を読んで『えっ!』と声が出たほど。話の中身飛んじゃったな、また頭から読み直そうって思ったぐらい驚きの真実が語られます。劇場で観る人もきっと声が出ちゃうんじゃないかと。そのときは我慢しないで声出しちゃってもいいと思います」とファンにアドバイスを送った。

大泉は今回のオファーについて「舞台が函館ってことなので、ぜひやらせてくださいと。私は北海道を舞台にされたら出るんです。逆に出られなかったらイラっとする。もし今回オファーをもらえてなかったら、延々とマイナスプロモーションしてましたから。初日に観て、全部ネタバラシしますよ」とジョークを飛ばす。大泉演じる川添善久は、北海道警捜査一課の刑事という役どころ。大泉はこの役について「娘に言われたんですが、『コナン』のキャラってみんなカッコいいのに、なんでパパのキャラはあんな顔してんの?と。あんまり見ないタイプじゃない?それはパパだからこうなのか?と、制作陣に対して若干チクっと言ってました」と話す。高山や山口は「私は好き」「味がある顔」とフォローするが、大泉は「それはカッコよくない人をがんばって褒めるときに使う言葉ですよね」とぼやいた。

山口と大泉は今作のプロモーションで一緒に函館を巡ったそう。山口は「大泉さんは楽しい方で、ずっとこのまんま。移動のバスの中でも怪盗キッドの声を練習してました」と明かす。この場で声真似を求められた大泉は「まだ盗んでる最中」と保留にするが、「今日改めて、キッドの後ろ姿を見て気付いたのは僕と同じでけっこうな天パだなと。背丈も同じですし、いよいよ私がやったほうがいいんじゃないかと。実写版の際はぜひよろしくお願いします」とアピール。高山がすかさず「あ、キッドは高校生です」と冷静にストップをかけると、大泉は「そんなこと言ったら勝平さんはどうなるんですか!」と声を荒げる。また劇中ではコナンたちが北海道のあらゆるところを破壊しているそうで、大泉は「函館市を愛する人間としてはだんだん腹が立ってきた」と苛立ちをさらに加速させた。

イベントでは、映画公開初日の0時より10都道府県の23劇場で最速上映が行われることも発表に。大泉は「それは、セリフが早口になるってことですか?」と尋ね、最速上映の正しい意味を司会から説明してもらう。最後に高山は「いよいよ来週公開なります。このドキドキ、あと1週間温めてください。私も皆さんと一緒にドキドキワクワクで待っていたいと思います」と締め括った。

(c)2024 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会