ウイリアムズF1チームは、前戦オーストラリアGPでアレクサンダー・アルボンがクラッシュしたことで大破したシャシーを修理し、日本GPに間に合わせることができた。このシャシーは今回、ローガン・サージェントが使用することになる。一方で、スペアシャシーの準備ができるのは、5月のマイアミになる見込みだということだ。
メルボルンのFP1でアルボンがクラッシュし、予選までにシャシーの修理ができないことが判明。スペアシャシーがないウイリアムズは、1台での参戦を余儀なくされ、ポイント獲得のチャンスを最大にするため、サージェントを外してアルボンを走らせた。アルボンは善戦したものの、11位にとどまった。
アルボンのシャシーをファクトリーで修理することを優先した結果、スペアシャシーの完成がさらに遅れることになり、ウイリアムズは第5戦中国まではスペアなしで戦うことになりそうだ。
時間的制約の点から、ウイリアムズは、日本GPで、アルボンをオーストラリアの予選・決勝で使用したマシンで走らせ、サージェントを修理されたマシンに乗せることを決めた。
「僕は修理されたシャシーを使う」とサージェント。
「(ドライバー交代によって)マシンを元に戻す作業が、メカニックたちにとってあまりにも多すぎるから、そうなった。シャシーの修理は予想よりもうまくいったよ」
ウイリアムズは、冬の間の作業の遅れにより、シーズン序盤にスペアシャシーを用意することができなかった。
スペアシャシーなしにグランプリを戦うことについて、サージェントは、「もちろんチームとしての現状を少し心配していた。今シーズン序盤に大きなセーフティネットがないことは、僕たちが対処しなければならない難しい課題のひとつだ」と語った。
一方、スペアがないことでドライバーとしてのアプローチが変わることはないという。
「最初の3戦を通して対処しなければならなかった状況に、今回も直面することになる」とサージェント。
「もちろん、注意しなければならないことのひとつだ。同時に、慎重にいくだけではだめな部分もある。これはF1だからね。慎重に行けば、良い結果は出せない。だから、コミットして、自信をもって走り、何も悪いことが起こらないことを願うだけだ」