Text by CINRA編集部
瀬田なつき監督の映画『違国日記』の本ビジュアル、本予告編が到着した。
ヤマシタトモコの同名漫画を映画化した『違国日記』は、人見知りな小説家・高代槙生と、人懐っこい姪・田汲朝の対照的なふたりの同居譚。なかなか理解し合えない寂しさを抱えながらも、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに家族とも異なった、かけがえのない関係になっていく様を描く。高代槙生役の新垣結衣と田汲朝役の早瀬憩がダブル主演を務める。6月7日公開。
本ビジュアルに写されているのは、所狭しと本が並び、パソコンにも多くのメモが貼られている槙生の部屋で座る朝と槙生の姿。「わかり合えなくても、寄り添えることを知ったーー」というコピーが添えられている。
本予告編では、朝を引き取ることになり戸惑い迷う槙生の姿、朝が「なんで嫌いなの、お母さんのこと」と問いかける場面、槙生が「あなたの感情も私の感情も自分だけのものだから。分かち合うことはできない。あなたと私は別の人間だから」と答えるシーンなどが確認できる。
本予告編では高木正勝の劇伴のほか、原作のファンだというシンガーソングライターの十明が映画を見て書き下ろしたインスパイアソング“夜明けのあなたへ”を使用。デモ音源を聞いた音楽プロデューサーは「儚げな中に凛とした強さを感じさせる十明のインスパイアソング。広い音色で観る人や聴く人を、また主人公たちを抱きしめる様に寄り添い、言葉を紡ぎ、人生の背中を押してくれる様な優しい名曲を生み出してくれました」とコメントした。
【十明のコメント】
映画『違国日記』のインスパイアソングを作らせていただけたこと、とても嬉しく思っています。元々原作の漫画も大好きで、何度も何度も読み返しました。そしてこの作品の中の強く柔く美しい人々が映像として動き出した時、心揺さぶられました。「夜明けのあなたへ」という楽曲は、彼女たちに向けて手紙を書くような気持ちを歌っています。
そして、私自身の素直な気持ちを歪めることなく描くことが出来たように思います。
違国日記
©2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会
6月7日(金)より全国ロードショー
配給:東京テアトル
配給協力:ショウゲート
出演:新垣結衣、早瀬憩、夏帆、瀬戸康史