Text by CINRA編集部
展覧会『カルティエと日本 半世紀のあゆみ 「結 MUSUBI」展 ― 美と芸術をめぐる対話』が6月12日から7月28日まで東京国立博物館 表慶館で開催される。
同展はカルティエが日本に最初のブティックを開いてから50年を記念したもの。左右対称の構造をなす表慶館を舞台に、カルティエと日本、カルティエ現代美術財団と日本のアーティストという2つの絆を紐解く。
エキシビションの第1部では、ルイ・カルティエの時代から今日に至るまで、カルティエの作品に日本がいかに影響を与えたか、1988年以降に日本で開催されたカルティエの展覧会を振り返りながら、メゾンの歴史を「カルティエ コレクション」のアーカイブピースとともに紹介。また、カルティエと日本が共有してきた半世紀の歴史へのオマージュとして、阿部千登勢/sacai、レアンドロ・エルリッヒ、川内倫子、田原桂一、日比野克彦、ホンマタカシ、村瀬恭子らの作品が展示される。
表慶館の左翼では澁谷翔、松井えり菜、村上隆、横尾忠則、杉本博司、荒木経惟、川内倫子、森山大道、束芋、宮島達男、北野武、中川幸夫、三宅一生らの作品を展示。カルティエ現代美術財団と日本人アーティストの結びつきを紹介する。
建物の中心には、澁谷翔によるインスタレーション『the Fifty Sky Views of Japan(日本の空50景)』を展示。カルティエ ジャパン50周年を記念するために制作を依頼された澁谷は歌川広重と『東海道五十三次之内』にオマージュを捧げ、 日本橋から旅を始め、36日で47都道府県全てを訪れ、絵画50点の連作を制作した。
空間構成はStudio Adrien Gardereが担当。
横尾忠則『The Portraits of Japanese artists』Collection of the Fondation Cartier pour l'art contemporain, Paris ©Tadanori Yokoo ©Andre Morin
ノット ブローチ, 1907 プラチナ、ゴールド、ダイヤモンド、ルビー Marian Gerard, Cartier Collection ©Cartier