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麻布台ヒルズにビュリーの新店舗がオープン グリーンとブラウンのグラデーションが美しい内装に

2024年04月02日 14:21  Fashionsnap.com

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オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー 麻布台店

Image by: オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(©︎Kozo Takayama)
 「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」が、新たな旗艦店を麻布台ヒルズにオープンした。歴史と伝統を織り交ぜながらパリの魅力と美の遺産を体験・発見する店舗を演出した。

 ブティックのデザインは、アーティスティックディレクターのラムダン・トゥアミ(Ramdane Touhami)が手掛け、フランスの建築文化の魅力を支える塗装職人やブルゴーニュの家具職人、ガラス職人、陶芸家、大理石職人を起用した。
 建物はガラスとメタリックなアーチからなるキューブ型を基調とし、かつてパリ中心部に中央市場「レ・アール」の特徴を模したもので、深みのある色合いの外観が、周囲の緑地や新たに出来たビル群との美しいコントラストを表した。彫刻を施したアーチや、連なったデザインの陳列棚、昔ながらのヨーロッパの薬局を彷彿とさせる木製の柱、黒檀色のカボションをあしらったトラバーチン床、木彫り細工といった繊細な要素によって、華やかなフランスらしさを際立たせたという。
 店内を彩る、エンパイアグリーンからシェンナブラウンのグラデーションは、時間がすぎていく時に表れる歪みを表した。色彩論などを研究するフランスの歴史家パストゥロー氏の、グリーンは中世では薬学や魔術と関連づけられ、のちに幸運の象徴として親しまれるようになり、対極性をはらんでいるという言葉から、什器には伝統的な建具とシェラックを採用。天井にはモダンなヘアライン仕上げのスチールを用いて、美しいコントラストを演出。中央のカウンターはフランスで幸運のモチーフとして親しまれている馬蹄の形を型取り、古代の大理石を思わせる重厚なバルベンソン大理石でデザインした。ガラスのショーケースには、世界各地から集めた多様な美容道具を並べ、対面式の専用カウンターには水性香水「オー・トリプル」の香りを自由に試せるアランビックを用意した。
 麻布台ヒルズにショップを構えたことについて、ブランドディレクターのヴィクトワール・ドゥ・タイヤック(Victoire de Taillac)氏は「日本でおうちのような路面店を持つことにこだわりました。加えて、すでに街並みが古くから完成した状態が続いているヨーロッパで暮らすわれわれにとって、ゼロから街が作られるところを見たいという想いもあり、数年前にこの場所を決断しました」と語り、“箱の中の箱”をコンセプトとしたショップに訪れる人々が、毎回新しい発見をしてほしいといった想いを込め、新しい街に新たなショップを作り出した。

■オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー 麻布台店所在地:東京都港区麻布台1-2-4 麻布台ヒルズ ガーデンプラザC 1階公式サイト