結婚や妊娠、出産といったライフステージの変化は、思いのほかデリケートな話題のようだ。それがきっかけで友人と絶縁することもあるからだ。
30代女性(千葉県/クリエイティブ/年収300万円)は、高校時代の友人と絶縁したことがある。お互い「結婚して長年子宝に恵まれなかった」というが
「不妊治療をしながら仲良く交流を続けていた矢先、友人が妊娠して喜びの連絡を受けました」
これだけだと、嫉妬した女性のエピソードだと思われるかもしれない。しかし絶縁した理由は、友人が先に妊娠したことではなかった。(文:林加奈)
「一度も妊娠したことのない人には分からないかもしれないけど…」
女性は、友人からの妊娠報告を受けたときの心境をこう綴っている。
「私たち夫婦は保険が使えないときから体外受精を5回して3回流産していて、2度目の流産をした矢先の報告だったので、気持ち的には複雑でしたが、彼女は彼女で不妊治療(タイミング法)をして授かったので、当たり障りのない喜びの返信をしました」
しかし、「彼女からの返信がとてつもなく嫌味な返信でした」と振り返る。そのやり取りは、次の通りだ。
彼女:「妊娠したよ!」
私:「妊娠おめでとう!体を第一に、元気な子どもが産まれたらまた報告待ってます!お祝いしようね!」
彼女:「はぁ?一度も妊娠したことのない人には分からないかもしれないけど、そういう言い方やめた方がいいよ!一応言っとく笑」
確かに当たり障りのないメッセージだが、何かが彼女の気に障ったようだ。女性も「何が怒らせる原因なのかがいまだに理解できません」と首をかしげる。
「彼女は、私たち夫婦が不妊治療をしていて体外受精からの流産を知っています。私が返信した文章は、他の妊娠した友人たちに送った文章と同じで、その友人たちからは感謝の言葉や出産報告もあり、その後も交流が続いています」
ほかの友人に同様の返事をしても問題はなかったのだから、やはり客観的に見ても失礼な内容ではないはずだ。
「他の友人に相談しても『当たり障りのない普通の文章じゃない?』と言われ、『彼女が脳内お花畑でマウントを取りたいだけなのでは?』とのこと」
「確かに、高校時代からマウントを取ろうとする人だったし、占い大好きで何を決めるにも占いに頼り、私と旦那との相性が悪いやら…そんな失礼なとこもたくさん言われてきました」
周りの友人からの助言にも気づかされたのか「マウント…そうなのかな?と思うしかなく、もちろんLINEもSNSもメールも電話も全て即ブロックしました」と回答を締めくくっていた。
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