3月30日に東京都江東区有明の東京ビッグサイト周辺で開催されたABB FIAフォーミュラE世界選手権2023/2024年シーズン10第5戦『東京E-Prix』では、俳優のサン・カンがGEN3マシンをドライブ。シリーズのSNSにその様子が公開された。
映画『ワイルド・スピード(原題:The Fast and the Furious)』シリーズのハン役で知られるアメリカ人俳優のサン。日本の東京が舞台とされたシリーズ3作目『TOKYO DRIFT』で初登場したこともあり、日本のクルマ好きにはおなじみの存在だろう。
そんなサンは、フォーミュラE東京E-Prix開催にあわせて日本に来日。まるで『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』を彷彿とさせるプロモーション動画に出演したほか、会場では日本人F1ドライバーの角田裕毅と会話する姿もみられた。
さらにサンは、フォーミュラEの決勝が行われる30日に現行『GEN3』マシンを自身の手で初ドライブ。セーフティカーの先導付きながら、東京の一部公道を封鎖して設営された特設サーキットを走行した。
そのデモランでは、ターン3の出口でドリフトならぬスピンをする場面がありつつ、無事にフィニッシュしたサン。走行後には「最初はちょっとドリフトしてみたんだ!」と笑顔をみせた。
「(GEN3は)トルクとパワー、そして瞬発力があるね。僕はプロのレーシングドライバーではないのに、こんなに多くのクルマに乗れるなんて……。お昼に食べたお弁当が(口から)出てきそうになったけど、とてもエキサイティングで、すごく楽しかった!」
サンは、自身の手でクルマのステアリングを握ることで、映画などで俳優に代わってスタント・ドライブを行っている人たちへの感謝を続ける。
「映画では、俳優たちは自分でスタントやドライビングをしているわけではないんだ。だから、命がけでスタントしてくれる彼らの功績を称えなければならないね。彼らのおかげで僕たちは良い演技ができているんだ」
また、日本好きとして知られるサンは、フォーミュラEの東京開催について次のように述べている。
「フォーミュラEが東京で開催されることは、とてもふさわしいことだと思う。東京のようなポストモダンな都市と、フォーミュラEのようなポストモダンのモータースポーツが合わさることは、完璧な関係だ」
「日本人はモータースポーツが大好きで、ここには深い歴史がある。だから、フォーミュラEを開催するのに、東京ほどふさわしい都市はないと思っているよ」
走行直後には「素晴らしい経験だった! とてもパワフル! とてもパワフル! ドリフトを始めたかったね」と興奮気味に発したサン。日本でのフォーミュラE開催とGEN3のドライブを大いに楽しんだようだ。