Text by CINRA編集部
昨年10月14日、15日に愛知県芸術劇場 小ホールで行なわれた『サウンドパフォーマンス・プラットフォーム特別公演 安野太郎ゾンビ音楽「大霊廟IV―音楽崩壊―」』が『第23回佐治敬三賞』を受賞した。
『佐治敬三賞』は、2001年度にサントリー芸術財団が、早くから文化事業への支援に力を入れてきた故・佐治敬三の功績を記念して創設した賞。毎年日本で行なわれた音楽を主体とする公演の中から、チャレンジ精神に満ちた企画かつ優れた公演に贈られる。賞金は200万円。
安野太郎が発明した「ゾンビ音楽」はリコーダーを演奏する自動演奏機械による音楽。機械の演奏であるため人間の演奏のように音を合わせようとする意思がなく、独特のゆらぎがある音響が生まれ、『大霊廟』シリーズでは機械が指を動かす装置に加え、人間がふいごを踏んで楽器に空気をおくる装置が備えられるようになったという。
選考委員は浅井佑太、伊藤制子、岡田暁生、小室敬幸、白石美雪、長木誠司、沼野雄司、野々村禎彦、水野みか子。贈賞式は5月13日に執り行なわれる。
贈賞理由など詳細はサントリーのオフィシャルサイトを確認しよう。
©丸尾隆一
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