2024年04月01日 07:10 リアルサウンド
『名探偵コナン』に登場する戦闘力の高いキャラクターといえば、真っ先に毛利蘭を思い浮かべる人が多いはず。現在上映されている劇場版最新作『名探偵コナン 黒鉄の魚影』でも、その一端を示すシーンが描かれていた。
(参考:【写真】「名探偵コナン公式アプリ」の「工藤優作・毛利小五郎・服部平蔵特集」をみる)
しかし実は強いのは蘭だけではなく、父親である毛利小五郎も尋常ではない戦闘能力を持っていることをご存じだろうか。
世間的には、小五郎はコナンにフォローされてばかりのへっぽこ探偵として認識されることが多い。だが、推理力はともかくとして、格闘術に関しては目を見張るものがある。
小五郎が得意とする格闘技は、柔道。米花大学に在籍していた頃は、柔道部にて姿三四郎さながらの実力を発揮し、「米花の三四郎」と呼ばれていたという。
単行本の第9巻に収録されている『小五郎の同窓会殺人事件』では、そんな大学時代のエピソードを詳しく知ることができる。当時の小五郎について、全国大会で個人優勝したことがある人物は「オレより数段強い」「そいつには、一度も勝てなかった」とすら語っていた。
ただし、「天才に練習は無用」と練習はサボってばかりいた上、試合では張り切りすぎて空回りするという悪癖も。その結果、公式戦では一勝もできなかったという、なんとも小五郎らしい逸話が残っている。
しかし柔道の実力にはたしかなものがあり、同エピソードでは全国1位の人物を華麗に一本背負いするという活躍が描かれていた。
また、第93巻に収録されたエピソード『妃弁護士SOS』でも、犯人を大外刈りからの三角締めで気絶させ、事件を解決している。人間離れした蘭の戦闘力も、父親譲りの才能なのかもしれない……。
■実は“能ある鷹”だった毛利小五郎
さらに注目すべきは、小五郎が銃の扱いにも長けているという事実だ。これについては、スピンオフ漫画『名探偵コナン 警察学校編 Wild Police Story』の第2話で驚くべき情報が明かされていた。
同エピソードでは、警視庁警察学校に通っていた頃の降谷零(安室透)が射撃訓練を行うことに。すでに類まれなる才能を開花させていた彼は、標的のほぼ中心に5発すべてをヒットさせる。
しかしそれを見た鬼塚教官は、「上には上がいる事を覚えておけ!」と天狗になることをいさめると、最初の試射で20発全弾をド真ん中に的中させた“天才”がいたことを教えるのだった。
何を隠そう、その伝説的な人物こそが警察時代の小五郎だ。超エリートの安室を凌駕するほどの腕前となれば、作中トップクラスということになるだろう。
また1998年に公開された劇場アニメ『名探偵コナン 14番目の標的』でも、小五郎の銃の腕前が証明されていた。かつて妻の妃英理が人質にとられた際、常人離れした命中精度の射撃と判断力によって、その命を救っていたのだ。
実は迷探偵どころか、誰よりも頼れる男だった毛利小五郎。たまには大活躍する姿を見せてほしいところだ。
文=キットゥン希美