東京モーターサイクルショーでは、バイクだけではなく、用品やカスタムパーツといった周辺アイテムの新製品も多く発表される。その中でも賑わっていたのがライダーの必需品であるヘルメットだ。
アライヘルメットからも、新作レプリカモデルが続々と登場した。まずは、1990年代にWGPで活躍した日本人レジェンドライダーのモデルからご紹介しよう。
『RAPIDE-NEO HARADA』は、1993年にWGP・250ccクラスで世界王者になった原田哲也さんのレプリカモデル。
緻密で正確な走りをイメージした時計のムーブメントや、当時のニックネーム “クールデビル”に由来するディアブロのイラストなどが描かれている。
一方の『RAPIDE-NEO SAKATA』のグラフィックは、1994/1998年の二度、WGP・125ccクラスの王座を獲得した坂田和人さんのヘルメットがモチーフ。
今回のレプリカモデルは1994年の仕様を再現したもののようで、頭頂部には坂田さんのチャレンジ精神を象徴した爆弾小僧があしらわれている。
『RAPIDE-NEO HARADA』と『RAPIDE-NEO SAKATA』の価格は、それぞれ6万4900円(税込)だ。
現役で活躍するライダーのレプリカヘルメットも、ニューモデルが目白押し。
『NAKASUGA 4』は、全日本ロードレースの最高峰JSB1000クラスで12回のタイトルを獲得している中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)のレプリカモデル。
守り神であるシーサーをイメージしたキャラクターと、ヤマハのエースナンバーである「21」の数字がポップにデザインされている。
中須賀は2024シーズンからこのニューヘルメットを被っているが、第1戦鈴鹿2&4でも優勝を飾り、幸先の良いスタートを切っている。
鈴鹿2&4でポールを奪取するなど、今年のJSB1000クラスの台風の目となりそうな長島哲太のレプリカ『NAGASHIMA』も登場。
後部の犬が波乗りしているイラストは、Moto2に参戦していた際、雨の走行中に転倒しマシンの上に偶然乗ってしまい、サーフィンのように滑走した出来事に由来する。
そして、MotoGPで活躍する中上貴晶の新作レプリカ『NAKAGAMI GP3』もお披露目された。
全体に桜の模様を散りばめつつ、頭頂部には水引が描かれるなど和のテイストでまとめられており、最高峰クラスを戦う唯一の日本人ライダーのプライドが感じられるデザインだ。
アライが誇る最高峰のレースヘルメット『RX-7X』をベースとしたレプリカモデル『NAKASUGA 4』『NAGASHIMA』『NAKAGAMI GP3』の価格は、それぞれ7万2600円(税込)となっている。