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サンタ・マリア・ノヴェッラが日本法人を設立 本国直営型ビジネスで日本市場の拡大を目指す

2024年03月27日 18:01  Fashionsnap.com

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「サンタ・マリア・ノヴェッラ」ロゴ

Image by: サンタ・マリア・ノヴェッラ・ジャパン
 「サンタ・マリア・ノヴェッラ(Santa Maria Novella)」が日本法人サンタ・マリア・ノヴェッラ・ジャパンを設立した。日本国内の販売事業を行ってきたヤマノアンドアソシエイツから事業を継承。設立日は2023年8月17日。ビューティおよびラグジュアリー分野におけるインターナショナルブランドの育成に造詣が深い春日亜希氏とブルーノ・ベルノン(Bruno Bernon)氏が共同最高経営責任者(CEO)として国内事業を指揮する。

 日本では長らく国内外ブランドの総合マーケティングを手掛けるヤマノアンドアソシエイツが独占販売契約に基づき販売事業を行ってきた。2021年からは伊藤忠商事の子会社コロネットとヤマノアンドアソシエイツが業務提携し、卸に力を入れてきた。
 今後は、ジャパン社が日本で直接事業を展開。本国直営型のビジネスモデルは、フランスやイギリス、アメリカなどで既に成功しているといい、アジア市場では初となる。ジャパン社を率いる春日氏は「イソップ(Aēsop)」を手掛けるイソップ・ジャパンでカントリーマネージャーを経験し、ベルノン氏は「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」のジャパン社Jimmy Choo Tokyoで代表取締役社長を務めた。現在日本市場では、本国統括のもとで路面店、百貨店を合わせて14の店舗を運営する。
 グローバルCEOジョヴァンナ・パオローニ(Giovanna Paoloni)氏は、「私たちは日本市場に大きな期待をしています。サンタ・マリア・ノヴェッラというブランドとその製品がよく知られ、高く評価されているこの国で、私たちは新たな成長フェーズをスタートさせることになります。経験豊富な日本法人のスタッフと、ブランドに関する豊富な経験と知識を持ったイタリアのチームとが綿密に連携することで、イタリアの伝統や価値観、美しさを体現した世界的に比類のないサンタ・マリア・ノヴェッラの存在感を確固たるものにできると信じています。製品開発と販売戦略に重点を置くことは、アジア市場のさらなる発展にとって重要な要素であり、サンタ・マリア・ノヴェッラはすでに韓国と中国を中心に他のアジアにおいても事業を展開しています」と期待を寄せた。
 製品では、ブランド初となるオードパルファムコレクション(4種、50mL 税込2万8600円、100mL 同4万1800円)を発売する。3月27日から公式オンラインストアと、同日から開催する伊勢丹新宿店でのポップアップストアで先行販売し、4月1日に発売する。
 サンタ・マリア・ノヴェッラは1221年にイタリア・フィレンツェで創業。修道院薬局の伝統や歴史、卓越した製法を継承してきた。また、フィレンツェの社会的、文化的および政治的基盤に深く関わってきた。2020年にはイタリアの投資会社イタルモビリアーレ(ITALMOBILIARE)が事業を買収し、約3年で売上高、店舗数、従業員数を倍増させるなど国際的な展開を推進。現在は30ヶ国以上で事業を展開し、380以上の販売拠点を持つ。

■サンタ・マリア・ノヴェッラ:公式サイト