いまだに下の立場の人間には何をしてもいいとばかりにパワハラをする人はいる。中にはハラスメントではなく傷害事件になりそうなレベルの被害を受けている人もいるようだ。「金属加工の製造現場」で働いているという30代前半の男性(長野県/年収500万円/技能工)は、
「当時いた先輩に腕を切りつけられたことがあります。 笑いながらちょっと手出せと言われ突然切りつけられました」
と、職場で受けた信じられないハラスメントの経験談を語った。
「異動じゃなくてクビ案件な気がします」
驚くことに、先輩が切り付けてきた凶器は職場で扱っている金属製品だった。
「取り扱ってる金属が薄い板のような形状で、厚みは0.1~0.2ミリしかありません。この厚みはひげ剃りの刃と同等の厚みで、当然取り扱いに注意しないと皮膚が切れます」
そんな危険な金属で、「笑いながら」切り付けられたというのだから恐ろしい。これは普通に傷害事件だろう。
「当たり前ですが、(皮膚が)切れてしまい血が出ました。私は何が起こったんだとパニック状態。先輩は笑っていると言う状況でした」
先輩はちょっとしたいたずらのつもりだったのだろうか。すぐに「医務室に行かなければ」と向かおうとする男性に、先輩はそこで初めて「やばい」と思ったのか
「そんな傷たいしたことないだろ!行くなら俺がやったって言うんじゃねえぞ!」
と暴言をぶつけてきたという。男性は「そんなことは無視して医務室に直行し、幸い血が出た割には浅い傷で済んでました」とケガの程度を明かす。しかし軽傷だからと許される行為ではないだろう。
「そのあと即、上の人に報告し、先輩は厳重注意→異動という形になりましたが、異動じゃなくてクビ案件な気がします。その人は当時35歳、していいことと悪いことの区別が付いていないとおかしい年齢です。こんなことをする大人がいるのかと信じられませんでした」
と呆れたように顛末を綴った。
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