長年の友人が悪いほうに変わっていくのを見ているのはつらい。ときには、縁を切ることが自分だけでなく友人のためにもなるようだ。
「私はあまり人の縁を切らないタイプなのですが、唯一縁を切った人がいます」と打ち明けたのは、山口県の30代前半の女性だ。その相手は小学校時代からの友人で、「とても人懐っこい性格で面白く、当時その人といるととても楽しかった」と振り返った。
友人は地元の公立中学に入学してから「ヤンキーになってしまいました」というが、
「面白い性格は顕在なので、私はヤンキーではなかったのですが付き合いを続けていました」
問題は高校生になったあとだった。友人が「ヤクザの男性と付き合うように」なったのだ。彼女と疎遠になりかけていたある日、女性のもとに恐ろしい内容の電話がかかってきた。
「女である私も指を詰めろと言われている」
ヤンキーになった友人は、久しぶりの電話でこう言った。
「うちの彼氏が組でヘマをして、その女である私も指を詰めろと言われている。風俗で働けそうな友達を紹介してくれない?」
こんな依頼に「当然ながら私は強く断り、電話を切りました」という女性。その後も知らない番号の男性から電話がかかってくるようになり、「あの女の携帯の連絡帳にお前の番号があったから電話した。あの女がどこにいるか知らないか?」と聞かれた。
「そのとき私は、友達に売られたんだと悟りました。共通の友達から聞いた話だと、実際にその友達に風俗に売られた女性もいるそうです」
女性は我が身のことのように恐怖を感じただろう。友人の連絡先を消し、知らない人からの番号を着信拒否するように。すると連絡は収まった。
ところで、友人は無事なのだろうか。後日談を次のように明かした。
「そんなあの人ですが、風の噂で今は普通の人と結婚して幸せになっていると聞きます。 そのときに風俗に沈められた人はどうなっているか分かりませんが、その人もどこかで幸せになっていることを願うばかりです」
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