正社員と同じ仕事をさせられていながら非正規雇用だったら、納得がいかないのも無理はない。派遣社員として働く30代前半の女性(長野県/年収200万円)も、現在の勤務先に不満を持つ一人。派遣社員ならではの不満を紹介しよう。
女性が派遣社員になって半年後、派遣先からこんな打診があった。(文:林加奈)
「『良い人材なのであなたさえ良ければ正社員登用したい、この方針は役員も了承済み』と言われたため、登用してもらえる人材になるべく、さまざまな業務に誠実に取り組み、こつこつ努力しながらその機会を待っていましたし、業務量も徐々に増えていきました」
待てど暮らせど正社員登用の話は進まず、無期雇用派遣に
正社員雇用のチャンスを目の前に、女性はさらに仕事に取り組むようになった。ところが、
「待てど暮らせど登用の話は進みませんでした。契約満了の3か月前、派遣会社に問い合わせたところ『派遣先からの回答待ち』と言われ、上司からは『上に言ってはいるんだけどね…』と言われるだけ。結局、抵触日の1か月前に無期雇用派遣で引き続ききてほしいと言われました。登用試験の結果採用にいたらなかったのならまだしも、期待させておいて、仕事もしっかりやらせておいてその機会すら与えられないなんて酷すぎると思いました」
なんと、正社員登用をほのめかして仕事を増やされた挙句、派遣社員のままだった。無期雇用の派遣社員として働き始めた後も、理不尽なことが続いているようだ。
「時給は上がったもののさらに業務が増えました。新たに増えた業務は以前に上司が、『〇〇さん(正社員)にはとてもやらせられないから…』と言っていた業務でした。だったらそのやらせられないような業務がある人をパートにでもして、私を正社員にしてよとさらに怒りが込み上げてきます」
正社員にできない仕事を、なぜ派遣社員に依頼するのか…。女性の怒りはごもっともだろう。
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