友人の悩み相談に乗ったはいいものの、アドバイスをまったく実行しようとしない姿に辟易した経験はないだろうか。埼玉県の60代女性(クリエイティブ/年収200万円)は、20年来の友人と最近になって絶縁したという。
「バースデーの贈り物が業務スーパーのような水餃子だったときはビックリ。不味さに捨てた。『花束なら良いなあ』と伝えたつもりが、ホームセンターの鉢の花。とても相手を喜ばせるために選び抜いたとは思えない品が続き……。私は『自分もこれが欲しいなあ』と思う品をわざわざ都心に買いに行くのに。相手の温度差にシラケるばかり」
こう怒りを爆発させるが、そもそも友人への不満は以前からたまっていたようだ。(文:福岡ちはや)
「環境を変えるしかない」「どこか引っ越ししたい」結論を出しているのに先に進まない
その友人は、東京郊外に空き家と山、畑を持ち、自分の家も建て、株式で資産を築き老後の準備も万端の人だった。しかし、なぜか彼女は
「隣近所の人達、昔からの友人、町内会、自分の姉妹等々、全てに何かしら人間関係がうまくいかないらしく、そのトラブルが起こるたび、私に電話で悩み事を一部始終話す」
最初は友人の話をじっくりと聞き、「私ならこう対処する」と解決方法を答えていたという。ところが、毎回「環境を変えるしかない」「どこか引っ越ししたい」と結論を出しているのに、まったく先に進もうとしなかった。恐らくただ愚痴を聞いてほしかっただけなのだろうが、一方的に聞かされるだけなのも堪らない。
女性は「彼女の堂々巡りな話に時間を消費」していると感じ、こう伝えた。
「前向きに行動するか、人間関係を打開したいなら自分が変わらなきゃ絶対ムリ。嫌いな人にも自分から笑顔で挨拶、相手の名前を呼びながら話しかける。頼り上手、聞き上手になれば?それでも合わない人ならスパッと諦めて、極力関わり合わない」
「今回でバースデーの贈り物はやめよう」
しかしその助言は、相変わらず友人には届かなかったようだ。女性は「彼女は自家もあり、土地もある。1人で知らない土地に転居はたしかに難しいこと」と理解を示しつつも、
「じゃあ私側の悩みごとを彼女は真剣に聞いてくれたか?と振り返ると浅い。それは、いつの間にか話題が彼女の相談ごとになっていくから」
と不満を綴る。それどころか最近ではLINEに返信がないなど、ないがしろにされていると感じる場面が続いたという。前述の通り雑な誕生日プレゼント選びにも温度差を感じた女性は、最終的には「今回でバースデーの贈り物はやめよう」と友人にメールしたそうだ。
女性は「良い友達とは?会って話したらいつも元気に前向きになれ、知恵さえもらえる。笑顔で楽しい時間を共有できる相手」と自問自答し、
「悩みごとも、なるべく良い方向にヒントをくれたり、自然体でアドバイス上手な人。たまに辛口でも、それはあなたのため。真摯に受け入れるべきが親友と呼べるもの」
と教訓を綴った。残念ながら、お互い親友にはなれなかったようだ。
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